旧警察署が高級ブティックホテルに生まれ変わったタイオーヘリテージホテル(大澳文物酒店~Tai O Heritage Hotel)に泊まった

歴史的な建物が生まれ変わった施設
香港には旧英国領時代の建物が別の用途でよみがえった施設がいくつもあります。
ショッピングセンターでは、元創方(PMQ)/旧警察の官舎、大館(Tai Kwun)/旧警察施設、1881 Heritage /旧海上警察本部などが有名です。
また宿泊施設では、美荷樓(Mei Ho House)/旧公団住宅、翠雅山房(Heritage Lodge) /旧隔離病棟などがあります。
こういった施設は建物のレトロさだけではなくて、かつて使用されていたときの面影を見られるのが魅力です。
タイオーヘリテージホテル
今回取りあげるタイオーヘリテージホテル(大澳文物酒店~Tai O Heritage Hotel)も、こうした歴史的な建物をリノベーションして再利用された建物のひとつです。
タイオーヘリテージホテルは、1902年に大澳警察署として建てられました。
大澳警察署の目的は香港西側の海域を海賊などから守ることで、2002年まで100年の間使用されていました。
その後2008年から再生のための工事が開始。
2012年に高級ブティックホテルとして生まれ変わりました。
警察時代の名残り
ホテル内にはかつての警察時代の名残を感じる場所を多く残しています。
- 砲台
- サーチライト
- 看守小屋
- 100年前の銃弾の跡
レセプションは拘留室
ホテルの建物は、メインの建物と増築部分に分かれています。
メインの建物にチェックインなどを行うレセプションがあります。
この部屋はかつて法案室として使われていて、その奥には一時的に拘置するための拘留室がありました。
拘留室は2つあって、1つの部屋に5人まで収容可能だったそうです。
現在は展示スペースと物置として使われています。
客室は9室のみ
ホテルの客室はGround Floor 6室+1階(日本の2階)3室の9室のみで、その全てが広い間取りです。
今回は1階の広い部屋を予約しました。
部屋にはそれぞれ海にちなんだ名前がつけられていて、今回泊まった部屋はシーライオンと呼ばれる部屋でした。
部屋は寝室とリビングの2室です。
それぞれの部屋にバスルームがあって、ひとつはバスタブ付きで、もうひとつはシャワーのみです。
古いならではの不具合も良い
古い建物なので不具合もあります。
例えば部屋の扉を開けるのにちょっとコツが必要だったり、バスルームの引き戸が驚くほど開けにくいといった、建て付けの問題があったりします。
また除湿機がそれぞれの部屋にあるのですが、すぐに満杯になってしまって、2回ほど水を捨てないといけませんでした。
それでも120年前の警察署に泊まるという体験は、他にはない格別なものでした。
【食事に関してはこちらにまとめています】
【古い建物をリノベーションした他の施設の記事はこちら】

まるこ

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