美荷樓(Mei Ho House)は古い住宅をユースホステルに改装したことでUNESCOのアジア文化遺産に登録されています〜朝の香港深水埗大埔道を散歩(3)

美荷樓(Mei Ho House)は古い住宅をユースホステルに改装したことでUNESCOのアジア文化遺産に登録されています〜朝の香港深水埗大埔道を散歩(3)

古い住宅を改装したユースホステル

香港の深水埗に古い住宅を改装してユースホステルにしている場所があると聞いたので行ってみました。

Gardenからすぐの場所です

前回香港のローカルベーカリーであるGardenに立ち寄りました。

Gardenのギャラリーを出ると左側に石硤尾(Shek Kip Mei)の住宅街が見えます。

美荷樓(Mei Ho House)はこの石硤尾の住宅街の中にあります。

美荷樓の歴史

香港の歴史の中でも大きな被害をもたらした災害のひとつとして、石硤尾大火(Shek Kip Mei Fire)と呼ばれる大火事があげられます。

1953年12月25日に起きたこの火事によって58,000人もの被災者が出たそうです。

香港政府はこの被災者の住居の確保のために1954年に8棟のH型の住宅を建設しました。

この8棟のうちの1棟が美荷樓になります。

美荷樓は1954年から2006年まで住居として使われた後に2013年にユースホステルとして生まれかわりました。

ユネスコの文化遺産保護の認定

美荷樓は2015年にUNESCOのアジア太平洋地域文化遺産保護 (Asia-Pacific Awards for Cultural Heritage Conservation)で表彰されています。

また合わせて香港の2級歴史建築としても登録されています。

41の意味は?

美荷樓の建物の外には41と書かれています。

1954年に建設された時はA棟からH棟のH棟でした。

しかしその後どんどん建物の数が増えたため、最終的に1970年代に41棟になったそうです。

生活館

美荷樓には当時の生活について知ることの出来る生活館と呼ばれる資料館があります。

入口でパンフレットをもらって中に入るといきなり3D写真が撮れる場所がありました。

撮ると本当に子供たちが座っているようです。

Ground Floor(日本の1階)には主に当時の映像や写真などが展示してありました。

当時の生活ぶりがよく分かります。

どうみても昭和の団地にしか見えません。

上の階に行くと実物を展示しているコーナーがありました。

展示している部屋自体も実物大ということですが、かなり狭く感じます。

日本ではありませんが「昭和感たっぷり」です。

ここははマンション内の雑貨屋です。

ここがベランダですがかなり狭いです。

ユースホステル

生活館を出て今度は建物の左側にあるユースホステルに向かいました。

ロビーはこのようにとても清潔です。外国人の撮ったスナップ写真などが貼られていました。

客室は全部で129室で、内訳はこのようになっています。

  • ツインルーム・・・93部屋
  • ファミリールーム・・8部屋
  • 寮・・・・・・・・10部屋
  • テーマ別の部屋・・14部屋
  • 身障者用の部屋・・・4部屋

切手の貼られた封筒を買いました

ユースホステルで売られていたこの記念切手の貼られた封筒を買いました。

幾つかの歴史的な建物の切手が貼られています。

これが美荷樓ですね。

そしてこちらは先日訪れた大澳(Tai O)のHeritage Hotelです。

他の切手の場所にはまだ行ったことが無いので、次の機会に行ってみたいと思っています。

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まるこ

2011年~2020年8月まで香港在住。 現在は千葉県在住。 好きなことは散歩とカフェ巡り、そして様々な勉強会に参加すること。 上級心理カウンセラー。

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