準備中のお祭りを見たり、ちょっと扱いが”雑”な境界石を見たりした~西環盂蘭勝會@堅尼地城西寧街遊樂場 / 香港のお盆まつり「ハングリー・ゴースト・フェスティバル(盂蘭勝會)」を見学 in 2019(1)

香港のお盆まつり
2年前に香港和僑会のイベントで知って以来、香港のお盆まつりを見学するのを楽しみにしています。
香港のお盆の期間は、農暦(旧暦)の七月です。
2019年は8月1日~29日とちょうど農暦と一ヶ月違いだったので、計算がしやすくて助かりました。
残念ながら香港では逃亡犯条例の改正案に反対するデモが連日続いていたため、思うように見学できなかった場所もありましたが、その中でも何カ所かまわることができました。
この時写真や動画を撮ったので、少しずつ振り返ってみることにしました。
盂蘭勝會
香港のお盆まつりは盂蘭勝會と呼ばれています。香港中のあらゆる場所で行われてきて、それぞれのお祭りの期間は1日~4日間くらいです。
おまつりといっても、日本のお盆まつりのように、とりたて楽しいものではありません。
むしろ施餓鬼供養の意味合いが強いため、昔は取り憑かれる恐れのある子どもがお祭りに来ることは良くないとされていたそうです。
色々な場所に行くことを目的とする
ひとつのお祭りを最初から最後までじっくり見るのが一番良いのかもしれませんが、私はあえて色々な場所に行くことにしています。
その理由は、お盆まつりだけでなくて、その場所に行くこと自体が楽しいからです。
普段生活をしていく中では、どうしても職場(学校)と家の往復になってしまいます。
それでも都市部だっから遊びに行ったりすることはありますが、自分に縁のない郊外の住宅街などは、よっぽど用事が無いと行くことはありません。
お盆まつりは、そんな私にとって格好の「用事」なのです。
ケネディータウン
今回最初に行ったのは、香港島のケネディータウン駅から歩いて10分ほどの場所にある西寧街遊樂場と呼ばれる海沿いの公園です。
8月7日(水)~9日(金)まで開催されたお祭りの初日の7日の仕事帰りに立ち寄りました。
ちょっと薄暗い倉庫街の先に公園がありました。
デモが激しくなりつつあった時だったので、まつりの看板を見たときはちょっと嬉しかったです。
今回は初日だったので残念ながら準備中でした。
でも、まつりの設置や、神功戲の舞台の出演者がお化粧をしている現場などを見ることができました。
経師棚
お経をあげる経師棚です。
神棚
神様が祀られている神棚です。
神功戲棚
神様に捧げる舞台をする神功戲棚です。
附薦台・孤魂台
左から、メッセンジャーとしての馬・大士王・孤独な魂を供養するための孤魂台、そして先祖を供養するための附薦台が並んでいます。
ちなみに観音様の化身とも呼ばれている霊の見張り番の大士王は、掛け軸タイプでした。
あまりにも”雑”な扱いの境界石が残念だった
実はこの場所に来た目的はお祭り以外にもうひとつあります。
それは、20世紀初頭に建てられた、かつてのビクトリア市の境界石(Boundary Stone of Victoria)です。香港島内に数カ所ある石跡は、歴史的な価値があるとされています。
Google Mapsによると境界石は公園内にちゃんとあるはずですが。。
なかなか見つかりません。
公園内をぐるぐる歩いてようやく見つけました。
こんな公園の隅っこに。
しかも資材置き場みたいになっています。
1903年と書かれてあるので、これで間違いありません。
歴史的価値があるのでちょっと残念ですが、こればかりは仕方ないですね。
この日は公園の向こうに沈んでいく夕日を眺めてから帰りました。

まるこ

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