「エンジン01文化戦略会議 オープンカレッジin水戸」の授業に参加しました 3時限目 生命科学が未来を変える
生命科学が未来を変える
3時限目は「生命科学が未来を変える」という授業でした。
実はこの内容はかなり理解が難しく、だからこそ興味深く話を聞きました。
講師はJT生命誌研究館館長の中村桂子さん、そして2時限目に引き続き医師の医師の白澤卓二先生がサポートでお話しして下さいました。
また進行役としてテレビ東京のアナウンサーである大江麻里子さんと経済評論家の勝間和代さんもいらっしゃいました。
今回の内容は多岐にわたっていて、私自身もすべて理解は出来ませんでしたが、その中でなるほどと思った5つのポイントについてご紹介します。
1.ゲノムって何?
まず、中村さんの専門である「ゲノム」。
ゲノムというのは、遺伝情報のことです。
このゲノムは人間の身体の中にある沢山のバクテリア、それこそ腸内細菌といったものにも、それぞれあるそうです。
2.エピジェネティクスとは?
次に出てきた言葉は、エピジェネティクスという言葉です。
エピジェネティクスというのは、同じ遺伝子であっても、その生きた環境によって遺伝子が変化していくということです。
それを調べる方法は、全く同じ遺伝子をもちながら、別々の環境で育った一覧性の双子の違いを比べることなんだそうです。
3.遺伝子検査の是非について
次の話題は遺伝子検査について。
以前、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、特定の遺伝子であるBRCA1を保有することによる乳がん罹患のリスクを排除するために、乳房切除術を選んだことについて話がでました。
白澤先生によると、遺伝子BRCA1を保有することによる乳がん罹患ののリスクは比較的高いものの、彼女にアドバイスをした医師が「外科」の医師だったことから考えると、他の選択肢もあったのではないかとのことでした。
また遺伝子検査ですが、ある特定の遺伝子を保有する場合に、明らかに寿命が他の遺伝子より短いという結果が出ているそうです。
そのため、この情報が生命保険会社などに伝わった場合は悪用されるなど、倫理的な問題があり得るだろうとのことでした。
先生ご自身も、どうしても患者本人が遺伝子検査を希望する場合のみ行うため、そうで無い場合の安易な検査は勧めていないとおっしゃっていました。
4.現代の食事は多様性が失われている
白澤先生は、食生活からのアンチエイジングの専門家でもあります。
以前、以前私もこの本を読んで、その後はなるべく玄米を食べる様にしています。
白澤先生によると、「現代の食事は多様性が無くなった」そうです。この「多様性」というのは、それぞれの食材に含まれる成分の多様性のことです。
この中でも、特に問題があると言われているのが、「超加工商品(ウルトラ加工品)」と言われるものです。
この超加工食品というのは、清涼飲料水、袋詰めされたパンやスナック菓子、インスタント麵などを指します。コンビニで売っているもののほとんどがこの超加工食品であると言えます。
私自身もそうなのですが、どうしても日々の食事が加工食品に偏りがちなので、少しでも意識を変えていかないといけないと感じました。
5.うつ病は腸内環境を整えると良い
そして最後は、心の病と腸内フローラの関係性です。
自閉症が、腸内フローラの改善で良くなったという結果について言及されていました。腸内環境を整えるだけで、メンタルにも良いそうです。
腸内環境、侮れないですね。
まるこ
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