帰国子女は日本の学校に馴染むべきなのか、馴染まなくても良いのか
帰国子女の帰国後の問題
9年住んだ香港から日本に帰国をして2ヶ月半たちました。
この2ヶ月の間の一番の懸案事項は子ども達の学校のことでした。
いわゆる帰国子女である娘たちは、はじめての日本の学校に戸惑いながらも何とか通っています。
今回は帰国子女の帰国後の問題についてまとめてみました。
帰国子女と言っても背景はまちまち
帰国子女といってもその背景はまちまちです。
例えばこのような条件で大きく変わります。
- 海外での滞在期間
- 滞在した時の子どもの年齢
- 日本人学校に通ったか、現地校(またはインターナショナルスクール)に通ったか
- 海外の国が英語圏だったかそれ以外か
- 両親とも日本人か、どちらかが外国人か
例えば先進国の都市にある日本人学校出身者の場合は、日本と遜色ない教育を受けています。
日本の大手学習塾に通っていれば、帰国後も大きな違いは感じません。むしろ帰国後の公立校のレベルの方が低いこともあります。
帰国後の懸念は「受験」と「いじめ」
家族が海外から日本に帰国をする際に一番気がかりなのが子どもの教育です。
特に小学生の子どもを持つ親にとっては、子どもの中学受験のことがあります。
そのため、多くの家族が小学校高学年の子どもと母親だけで先に帰国をして父親は単身赴任になります。
中学受験に関しては、ちょうどKindle Unlimitedで帰国生のための中学受験ハンドブックという本を見つけました。
私の知らない事が多すぎて、世間のお受験ママはこんなことまで考えて受験をさせているのかと関心しました。
いじめに合わないか
また受験と合わせて問題になるのが、学校に馴染めるか・いじめに合わないかといった点です。
特に海外で現地校やインターナショナルスクールに通っていた場合は、日本に帰国後に周りと馴染めないケースも多いです。
特に小学校の高学年から中学生にかけては、子どもたちに自我が芽生える多感な時期で、「自分と違う子どもを排除する」動きがしばしば見られます。
そのため、自分たちと違う帰国子女の子どもはターゲットになることがあり、いじめの被害を受けたり不登校になるケースがあります。
我が家の例
我が家の場合、2011年から2020年の9年間香港に滞在しました。
その間子ども達はインターナショナルスクールと香港の英文中学に通っていました。
受験対策は直前に数回「英作文と面接の練習だけした」という付け焼き刃的なものでしたが、なんとか帰国子女の多い中堅の学校に編入することができました。
中学生の長女は、日本語の読み書きにかなりの不自由は感じているものの、勉強にもとても熱心で編入で入ったクラスにもだいぶ馴染んでいるようです。帰国生の多いクラスのため、休み時間などに英語でも雑談ができるオープンな雰囲気です。
小学生の次女の方はそこまで学校に馴染めていません。クラスの子どもたちが色々話しかけてくれるのですが、娘の方が周りとまだ話が合わないと感じて距離を置いているようです。
ただ学校が嫌ということは全くないので、様子を見ています。
海外に滞在した年齢の差もあるかもしれない
日本の学校に馴染むかどうかは個人の性格と合わせて、海外に滞在した年齢もあると考えています。
長女は3歳まで東京の保育園に通っていたため、日本語の言語形成ができた状態で海外に渡りました。
その一方で次女は0歳で海外に渡りました。両親(夫と私)が日本語しか話さないことと日本語の強い姉のおかげで、普通に日本語を話します(敬語の使い方に限定すればむしろ妹の方が上手です)。
でもある段階(おそらく7歳くらい)で日本語より英語の方が強くなり、今は姉妹間の言葉に英語が混ざっています。
姉から妹に話しかける言葉は全て日本語ですが、妹から姉に話しかける言葉は英語の方が多いです。
子どもたちの観ているユーチューブにも差があります。長女は日本のユーチューバーが配信した動画を好みますか、次女は英語の動画を好んで視聴しています。
帰国子女は日本の学校に馴染むべきなのか、馴染まなくても良いのか
帰国子女は日本の学校に馴染むべきなのか、馴染まなくても良いのか。
この問いに関して私個人としては「無理になじまなくて良い」「時間が解決してくれるのを待つしかない」と考えています。
気がかりですが、今は様子を見ています。
まるこ
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