人に知られたくない感情と向き合うことが大切~シャドウ・エフェクト
人に知られたくない感情
人には周りに知られたくないと思っている「シャドウ」と呼ばれる感情があります。
こっそり不倫に興じる人の感情とか、ついSNSで吐き出してしまう醜い感情とかそういったものです。
分かりやすい例が芸能人のスキャンダルです。
ここまで極端な例は無いものの、多かれ少なかれ人には他人に見せていない陰の部分があり、こういった部分はシャドウ(心の闇)となり得ます。
シャドウ・エフェクト
書籍「シャドウ・エフェクト」の表紙にはこのように書かれています。
「誰もがシャドウを持っている。
シャドウを否定すると、シャドウに人生を奪われる。
しかし、その存在を認め、光を当てた瞬間、人生を一変させる恩恵と変容がもたらされる。」
シャドウの感情は隠そうとすればするほど、それに囚われてしまいますが、その感情を表に出すことで、むしろ自分の求めている純粋な感情を知ることができるのです。
ディーバック・チョプラの勧めるシャドウの対処法
シャドウ・エフェクトは、ディーパック・チョプラ、デビー・フォード、マリアン・ウィリアムソンの3人の専門家による共著ですが、ディーバック・チョプラの対処法を本の内容を元に簡単にまとめてみました。
第一段階 投影をやめる
他人に対して否定的な感情かある場合、往々にしてそれは自分に対する否定的な感情を投影していることがあります。
例えば、「私は他人より優れている」と思った場合に、自分の中にある感情は「自分はダメな人間だ」だったりします。
他人に対してネガティブな感情が起こったときは、自分の行動を見極めて表面化に隠れている感情を探ることで、その感情と折り合いをつけるようになります。
第二段階 分離して手放す
次の段階は、自分の感情を認めたあとに「その感情と対処できる」と言い聞かせて、一定の距離を置いて分離させます。
第三段階 自己判断を手放す
人は誰でも自分の悪い感情を良い感情にすり替えるために、勝手な自己判断を下してしまいます。
そのため、次に必要なのは自己判断を手放すことです。
「自分に共感する」のはオススメの方法です。
自分の感情から判断を取り除いて、ありのままでいる許しを自分に与える2つの効果があります。
他人に嫉妬する感情
私自身にもシャドウの感情がありました。
私には以前、気に入らないと思う友人がいました。
その人は男性にも女性にも好かれていて、いつもひとりでいる私と全く違います。
気づかないうちに私はその人の粗探しをするくらい妬ましく思うようになりました。
私は彼女に対して自分を投影していたのです。彼女より自分の方が優れていると思うことで、自分を正当化していたのです。
私は自分の感情を取り出して、その感情と対面することにしました。その後カウンセリングを受けたこともあり、私の中にある純粋な感情が表に出てきました。
それは「目立ちたい」という感情です。
目立ちたがりやなのに、ずっと他人の影に隠れて過ごしていました。もちろん他人は隠れている私には気づかずに、堂々と表に出る友人の相手をします。
そのため勝手に友人への恨みの感情というシャドウになっていたのです。
今は自分の目立ちたがい感情を理解しているので、彼女への恨みというシャドウは薄れています。
私は彼女への恨みの感情から、自分の本当に求めている「目立ちたい」感情に気づくことができたのです。
自我を一体化することで、シャドウが吸収される
シャドウは隠せば隠すほどそれに囚われてしまいます。
まずは、シャドウの感情を一旦自分自身と切り離してみて、何故そのようなシャドウがあるのか客観的に考えてみることをオススメします。
シャドウと自分をいったん切り離すことで、シャドウの感情と折り合いをつけることができます。
そうすることで、シャドウの下に隠された自分の純粋な欲求が表に現れて、次第にシャドウが吸収されていくのです。
まるこ
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