料理が苦手なのは「料理の手順を頭で組み立てられない」から~発達障害は最強の武器になる/(著)成毛眞
発達障害は最強の武器になる
成毛眞さんの著書「発達障害は最強の武器になる」を読みました。
この本の中で成毛さんと医師の香山リカさんとの対談をしているのですが、この時の香山さんの言葉に衝撃を受けました。
少し長いのですが、香山さんのコメントを引用することにします。
「ビジネスの分野では、そういう人たち(注 発達障害の人)が生かされる現場があるからいいんです。
でも、私が診察室で一番苦労されているなとおもうのは主婦の方。
片付けとか子育てとか、発達障害の人にとって一番苦手とされることを要求されていますから。」
「専業主婦なのに全然片付けられていないとか、食事の献立をどう組み立てればいいか分からないとか、料理の途中で何を作ってるのか分からなくなって、全然別のものができてしまうとか。
しかも、それがまずかったりすると、夫が怒り出す。
なるべく夫を診察室に呼んで奥さんの特性を理解してくださいと言うんですが、夫のほうは根性で何とかあるとか、妻がだらしないだけと思っているんです。
私はそういう特性だから家事は夫にやってもらって自分は働くわ、ということができればいいんですけど、なかなかそうもいきません。」
(改行、太字、注の部分はこちらで入れています。)
そう、そうなんです。
この文章をはじめて読んだときは、涙で目がウルウルしてしまいました。
自分をまるで見ているかのようでした。
料理の手順が分からない
私は料理の手順を頭の中で組み立てられません。
野菜炒めとかカレーみたいに、1つの鍋に全部具材を入れて煮たり炒めたりするだけなら何とかなりますが、幾つかの段階のある料理になると正直お手上げです。
2種類の料理を同時並行して作る作業も苦手です。
味噌汁と野菜炒めくらい単純であれは覚えていられれますが、もう少し込み入った料理を同時並行して作る作業が苦痛で、途中で頭が混乱して気が狂いそうになるのです。
レシピを見ながら作れない
「手順が分からないならレシピを見れば良いじゃないか」と思う方もいるかもしれません。
でも、この「レシピを見る」・「料理を作る」という種類の違う2つの作業を同時並行する事もできません。
レシピを読めないとなると、手元の具材で適当に作るしか方法は無いのですが、そうすると料理の途中で何を作ってるのか分からなくなって、全然別のものができてしまうのです。
娘が料理を作ってくれた
週末に中学生の上の娘が夕食にハンバーグを作ってくれました。
今まで週末に料理を作ってくれたパパがいなくてママのしょぼい食事だと飢えてしまうと危機感を覚えたのかもしれません(苦笑)。
子供向けのレシピを見ながら、ハンバーグを作ってくれました。
(付け合わせの野菜は私が調理しましたが)
とても美味しくできたので、自分の妹に「この本で作って欲しいものがあったら作ってあげるね」と言っていました。
うちの子、すごい。
ママと違ってレシピを見ながら料理ができるんだ。
母親が料理を作らないといけないという決まりはありません。
ちょっとずつ娘に頑張ってもらおうかな。
まるこ
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