香港では「N95とサージカルマスクのみがコロナウイルスを遮断する」認識であることが分かった
使い捨てマスク不足
使い捨てマスクが不足している香港。
最近は日本でもマスク不足になっていて、花粉症で悩む人にとっては辛い状態になっています。
機能性の低いマスクは人気がない
1月末に実家の親に買ってもらったり、アマゾンで買ったりしました。
この時期はまだ日本でのマスク不足が始まる前で、機能性の高い一部の商品が品薄になっていたものの、それ以外の商品は普通の値段で売られていました。
そうやって入手した箱の1つを会社に置いておくついでに足りない人にあげてもいいなと思い、しばらく職場に置いておきました。
でも残念なことに、機能性が高くないためか香港人スタッフには全く人気がないので、置いておくのを止めてしまいました。
機能性の高いマスクが高値で販売
日本ではマスクの機能も必要ですが、それよりもマスクの着け心地や耳が痛くならないことなどが重要視されています。
でも中華圏(中国・香港・台湾など)の人にとっては、この機能性ができるだけ高いことが重要らしく、ユニ・チャームの「超快適」などのPM2.5に対応しているマスクが大人気です。
それを分かっている一部の人たちが日本にある高機能のマスクを大量に購入して高値で横流しをしているため商品がかなり高額になってしまっているのが現状です。
N95とサージカルマスク以外は効果が無い?
中華圏の人たちが使い捨てマスクに関してどんなふうに考えているのでしょうか?
使い捨てマスクを比較するサイトで画像をさがしたところ、いくつか表が見つかりました。
中国語なので正確な情報は不確かなものの、大まかな認識は共通していることがわかります。
つまり、
- N95・サージカルマスクのみコロナウイルスを遮断する
- 活性炭マスク・海綿マスク・布マスク・サージカル以外の紙のマスクではコロナウイルスを遮断できない
ということです。
PFE
特にこの中で重要なのはPFEと呼ばれる基準です。
PFEはParticulate Filtration Efficiencyのことで、微粒子捕集効率と訳されています。
このPFEと比較されるのが、BFE(Bacterial Filtration Efficiency)と、VFE(Virus Filtration Efficiency)で、比較するとこのようになっています。
- BFE(バクテリア捕集効率 約3.0um)・・花粉
- VFE(ウイルス捕集効率 約0.1~5.0um)・・水分を含んだウイルス
- PFE(微粒子捕集効率 約0.1um)・・空気中のウイルス PM2.5
花粉より水分を含んだウイルスの方が粒子が細かくて、更に空気中のウイルスの方がより粒子が細かいことが分かります。
新型コロナウイルスは接触感染か飛沫感染(水分を含んだウイルス)と言われているものの、空気感染も完全には否定できません。
そのため中華圏の人たちは空気感染も防げるPFEの基準を満たしたもので無いとウイルスは防げないと考えているのです。
イオンのマスクは大丈夫かな
実家の親に買ってもらったイオンのマスクの表示を確認しました。
中国製ということで香港人からの評価は多少は下がるかもしれません(苦笑)。
でもちゃんと検査をしていることが分かるし、大企業イオンのプライベートブランドなので、ちゃんとした商品とされるのかもしれませんね。
たかがマスク、されどマスク
マスクで全てのマスクが防げるわけではないし、高機能にこだわりすぎるのもどうだろうと言いたくなります。
でも香港の人たちにとっては、少しでも感染につながる行為は避けたいのが事実です。
たかがマスク、されどマスクなのでしょう。
まるこ
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