これからも香港が香港らしくあって欲しいと願うばかりです
香港が世界で注目されている
今香港が世界中で注目を浴びています。
犯罪者の引き渡しに関する逃亡犯条例の改正案が審議されていて、その中に中国大陸が含まれているからです。
香港での犯罪者を中国大陸引き渡すことになるこの改正案に反対するために、多くの香港人がデモに参加をしています。
先週の水曜日に、職場の近所にある某カフェに立ち寄ったところ、抗議活動に出払っていて開店休業状態でした。
多くの香港市民が仕事や勉強を休んでまでこういった活動をしているのです。
デモ行進に全人口の27%が参加
2019年6月16日(日)に、2回目のデモ行進が行われました。
主催者発表によると、200万人もの参加者だったそうです。
香港は人口約740万人なので、その中の200万人が参加したということは、単純計算でも全人口の27%がデモ行進に参加した計算になります。
これって尋常では無い数です。
全人口の4人に1人が参加なんてありえません。
首都圏の原因が参加したのと同じ?
日本と比べてみました。
日本の人口は約1億2643万人なので、その27%は3413万人です。
首都圏の主な人口は東京都/1,384万人(全国1位) ・神奈川県/918万人(全国2位)・埼玉県/732万人(全国5位)・千葉県/627万人(全国6位)ですが、この4県を合計するとおよそ3,661万人なので、だいたい日本で首都圏の人口全員がデモに参加したくらいものすごいインパクトです。
比較としては微妙だったかな。
でもそれくらいものすごいことなのです。
当事者意識が高い
今回の逃亡犯条例改正への抗議運動は香港人だけでなく、欧米諸国をはじめとした多くの人が大きな問題として取りあげました。
それは多くの人が当事者意識を持って危機感を感じたことがあるでしょう。
もしこの法律が可決されたら、自分たちの身がとうなるか分からない。
こう思った多くの外国人がこのデモを応援したのです。
ちょうど先週、日本のメディアに出演した周庭(アグネス・チョウ)さんも、流暢な日本語でこの改正案は日本人にとっても人ごとでは無いと訴えていました。
こうしたことで、外国人である私たちも当事者意識を持たざるを得なかったのだと思います。
国民教育問題
私は2011年から香港に住んでいますが、危機感を持ったのは今回がはじめてではありません。
雨傘革命は2014年ですが、その前に危機感を持たざるを得ない状況がありました。
それは国民教育問題です。
2012年に香港の小学校で,新しく始まる愛国教育「国民教育」が洗脳にあたるということで抗議活動が起こり、国民教育自体が撤廃されたことがありました。
2012年当時、私は子どもを香港の小学校を受験させようと考えていました。
でもこの法律が可決されると、自分の子どもたちも洗脳されてしまうのではないかと不安になり、これがきっかけで香港の小学校に入れること自体をやめたのです。
香港が香港らしくあって欲しい
今回は審議が無期限延期になりましたが、今後どうなるか分かりません。
6月17日(月)にも、政府本部庁舎前に多くの市民が集まっていました。同日に収監されていた雨傘運動の指導者である黄之鋒さんが釈放されたりと、また新たな動きが出てきそうです。今後どうなるかまだ不透明です。
どちらにしても、今後も香港が香港らしくあって欲しいと願うばかりです。
まるこ
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