堀江貴文さんの「健康の結論」を読んで、大腸がん検診・AED・脳卒中について思ったことを書いてみた
健康の結論
最近健康状態を何とか改善したいと思っていて、気になる本を読んでいます。
今回読んだのは堀江貴文さんの「健康の結論」です。
ちょうど良い機会だったので、この本を読みながら思ったことを書くことにしました。
この本には幾つかトピックがありますが、今回は大腸がん検診・AED・脳卒中について書くことにします。
1.40代以上であれば大腸がん検診(検便)は年1回受けた方が良い
2017年2月に、水戸で開催されたエンジン01のオープンカレッジに参加しました。この時に堀江貴文さんが予防医学に関する講義をしていて、ピロリ菌や大腸がん検査の必要性について語られていました。
書籍の中でも40代以上であれば大腸がん検診(検便)を年1回は受けた方が良いと書かれていますが、私もそうだと思います。
私は香港に住む直前に大腸がん検診を受けました。たまたま住んでいた市町村から公費で受けられる検診の案内が来ていたのです。すると便の潜血が認められて、念のため大きな病院で内視鏡検査を受けたら大腸ポリープが見つかり、すぐに除去しました。
この時に医師から「放っておいたら5年後には癌になるタイプ」と言われたので、取っておいて良かったなと思いました。
今も定期的に検診を受けていますか、現時点では大きな問題は起こっていません。
2.AEDの使用方法については事前に知っておくべきである
最近はAEDが街中の至るところに設置されるようになりましたが、その使い方を知っている人は少ないです。
心肺停止状態になった時に、救急隊員が到着してからの措置では約9.2%の命しか救えませんが、救急隊員が到着する前に心臓マッサージの措置をすれば16.1%と助かる命が2倍近くになります。
更にAEDで電気ショックをした場合は、全体の半分以上の54%の命が救えます。
でも残念なことに実際にAEDが使用される割合はなんと4.5%のみ。20人に1人しか使用されないのです。
日本で救命救急の資格も取っている夫にAEDの使い方について聞いたところ、AEDは箱を開けてそのガイダンス通りに処置すれば誰でも使えるものの、実際に使うとなるとどうしても抵抗があるとのこと。
救命救急についてかなり「意識高い系」である夫でもそうなので、意識の低い一般人はもっと使うのに抵抗があるでしょう。
また今回本を読んで初めて知ったのが、心肺停止直後に「けいれん」や「死線期呼吸」と呼ばれるゆっくりとあえぐような呼吸が見られることがあって、これが呼吸があると勘違いされることがあり、AEDを使うことができなかったことがあるそうです。
- AEDの場所と使用方法について学ぶ
- 死線期呼吸は呼吸でないことを知っておく
ことが大切です。
日本AED財団が「火曜サスペンス劇場」の雰囲気でAEDを用いた救命措置をまなぶ教材が紹介されていました。こういった教材を見てイメージすると良いでしょう。
3.脳卒中の場合はできるだけ4時間以内に治療を開始する
最後に取りあげるのは脳卒中です。
脳卒中は脳の血管が詰まったり、破れたりする病気のことで、具体的には脳梗塞・脳出血・くも膜下出血に分かれています。
実は私には後悔していることがあります。
ちょうど1年前の2018年3月に、家族でマカオに一泊旅行に行ったときのことです。
朝食を食べている最中に夫が急に「唇がしびれる」と言い出したのです。
この時は食べ物にあたったのかなと軽く考えていましたが、その後ホテルに戻ってチェックアウトの支度をしているときに、今度は「身体の片側がしびれる」と言い出したのです。
この言葉を聞いて、すぐに脳梗塞だと確信しました。
マカオで病院に行くことも考えましたが、残念ながらマカオの病院の知識も無いし、仮に見つけたとしても、入院になった場合に困ってしまうと考えました。そのためチェックアウト後にすぐにフェリーで香港に戻って、慣れている香港の公立病院の救急外来を受診したのです。
結局病院に到着したのは、発症の5時間後で、点滴の投与を受けたときは6時間を過ぎていて、治療が間に合いませんでした。
幸い梗塞の程度が軽かったので、半身の不具合を抱えながらも日常生活に戻っていますが、もしマカオの病院に受診するか、同じ香港でも対応の早い私立病院を受診していたら、治療が間に合ったのでは無いかと思うのです。
もし普段無いような頭の痛みを抱えたり身体のしびれがあった場合はすぐに病院に行くことをオススメします。
ちなみにくも膜下出血に関しては、星野源さんのエッセイ「蘇える変態」が気楽に読めるのでオススメです。ユーモアな語り口の中で、発症から完治までの様子が描かれています。
最後に~予防医学は影響力のある人の発言が一番
私は堀江さんと同年代で病気の当事者でもあるので、予防医学に関心を持たざるを得ませんが、病気に縁の無い若い人が関心を持つのは難しいでしょう。
そのため堀江さんや、書籍にもゲストで登場している落合陽一さんといった若い人に影響力のある人が発言することが大切なんだと思います。
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まるこ
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