戦前に九龍半島で建設された大型ダム「城門水塘主壩」の大きさに圧倒されたり、野生の猿をこっそり観察したりした
機内から貯水池とダムが見える
飛行機が香港国際空港に着陸する時には、当日の風向きによって空港の西側から進入する場合と、東側から進入する場合があります。
東側からのときには、香港島や九龍半島の上空を迂回するため香港を真上から眺めることができます。
そうすると、香港の敷地の大半が緑に覆われていることや、その山間に大きな湖のようなものが幾つもあることに気づきます。
そして湖の端には、水をせき止めるためのダムがあるので、ここが貯水池だということが分かります。
以前からこの巨大建造部のダムを見に行ってみたかったのですが、ようやく行くチャンスに恵まれました。
城門水塘主壩
今回訪れたのは、九龍半島の南西部にある城門水塘主壩(Shing Mun Reservoir Main Dam)と呼ばれる大型のダムです。
城門水塘主壩は1937年に完成した貯水施設で、第2次世界大戦前に建てられたダムのひとつです。
Tsuen Wanの駅からミニバスでも行くことができますが、今回は時間の関係で駅からタクシーで向かいました。
タクシーだと約10分、50~60ドルほどで城門水塘主壩に行くことができます。
このあたりは、有名なトレイルコースもあるので、山歩きをする人も多くいました。
城門水塘主壩の5つの歴史的な建築物
ダムの施設は5つの部分に分かれていて、それぞれ歴史的な価値が高いとされています。
1.城門水塘紀念碑(一級歴史建築・法定古蹟)
ダムの中で唯一法定古蹟として登録されているのが、この城門水塘紀念碑(Memorial Stone of Shing Mun Reservoir)です。
香港では記念でなくて「紀念」と書きます。
この記念碑はダムの完成時に建てられたもので、第二次世界大戦の前に建てられた2つの記念碑のうちの1つになります。
2. 主壩(Gorge Dam)一級歴史建築
2つ目はこのダムの部分です。
真下を覗くと結構高いのですが、写真だと迫力が伝わらないのが残念です。
3.鐵橋(Steel Bridge)二級歴史建築
4.水掣塔(Valve Tower)一級歴史建築
そして次は3つ目の鉄橋と4つ目のバルブタワーです。
タワーの中の構造も気になります。
5.鐘形溢流口(Bellmouth Overflow)一級歴史建築
そして最後はこの流水口である鐘形溢流口(Bellmouth Overflow)。
この時は水位が低かったのですが、水位が一定以上に上がった場合に、ここから水が流れるシステムになっています。
日本ではこの流水口から水が流れる様子を、「ダム穴」と呼ぶそうですか、この流水口から水が流れるのを見てみたい気もします。
野生の猿がいた
香港の山歩きをする人にとってはおなじみですが、このあたりには野生の猿が多く生息しています。
猿たちはハイカー達の食べ物を取ったりすることもあるらしくて、むやみに近づくことはしないほうが良いそうです。
ダムの周りでも猿を何匹も見かけました。
外国人のグルーブが橋の欄干に座っていた猿にナッツのようなものを与えていました(猿の餌付けは本当はいけないそうですが)。
でもせっかく猿がおとなしく欄干に座っているので、猿がおとなしいうちに写真だけ撮ることにしました。
何とも言えない表情ですね。
まるこ
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