私は間違いなく「自分探し型」だと思う / 希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 / (著)古市 憲寿 本田 由紀
エンジン01で何冊か本を買った
釧路で開催されたエンジン01in釧路の時の休み時間に、何冊か講師の本を買っていました。
今回取りあげるのは、この時に買った本の1冊である希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 です。
この本は、社会学者の古市憲寿さんが修士論文として提出したものを加筆修正して書籍にしたものです。
この本の中のキーワードは、「コミュニティ」と「あきらめ」です。
でもこの部分に関しては奥が深くて、私自身も100%理解できなかった部分でもあります。
今回は純粋にピースボートという船に乗ったらどうなんだろうと考えてみることにしました。
ピースボートとは
この本を読むまでは、ピースボートについては「なんか怪しそう」くらいの知識しかありませんでした。
書籍によると、ピースボートは1983年に当時早稲田大学の学生であった辻元清美氏によって設立されたものです。
元々のきっかけが「ソ連・北朝鮮・中国の三つの社会主義国を就航する日本海クルーズが実現しなくなった」ことらしく、政治色の強いクルーズとしてスタートしたそうです。
今は政治色は弱まったようですが、9条ダンスがあるくらいだから、やっぱり左側の思想が強いのは確かです。
ちなみに9条ダンスというのは、憲法第9条をの音楽に乗せて踊るダンスらしいです。9条に感心が無かった若者も、踊るうちにこの9条を守らないといけないと思うようになるそうです。
自分が乗ってみたと仮定してみた
ピースボートに乗りたいかと言われたら、今の私だったら確実に乗りません。
もし自分がまだ大学生くらいで、時間とお金がそれなりにあって、更に海外に行ったことがなかったと仮定したら乗ることはあり得るかもしれません。
私は「自分探し型」だと思う
古市さんは書籍の中でピースボートに乗る若者を4つの層に分けています。
- セカイ型・・・目的性(高)・共同性(高)
- 文化祭型・・・目的性(低)・共同性(高)
- 自分探し型・・目的性(高)・共同性(低)
- 観光型・・・・目的性(低)・共同性(低)
自分がこの中に入るならどこに入るかというた、間違いなく自分探し型です。
新しい世界を知ることで新しい自分を発見したい。
でも人付き合いは面倒くさいので、途中からは限られた人としかしゃべらなくなりそうです。
9条ダンスも絶対踊らないし(笑)
寄港地であったことをひたすら記述したり、斜に構えて人間観察をしたりして終わったんじゃないかな。
未だに「自分らしさ」を求め続けている
本の中にこのような記述がありました。
「自分探し型」は、「セカイ型」や「文化祭型」と違って共同性の中に埋没せずに、今もなお「生きる実感」や「自分らしさ」を求め続けている。
確かにその通りです。
だからいい歳してもまだアジアの片隅で、自分探しを続けているのかもしれません。
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