はじめての鶴佬式のお盆祭りに沢山の発見があった〜香港のお盆祭り「ハングリー・ゴースト・フェスティバル(盂蘭勝會)」を見学(9)~慈雲山竹園邨鳳德邨惠僑街坊盂蘭勝會@慈雲山中央遊樂場
鶴佬式
香港のお盆まつりを見学しています。
香港のお盆期間は農暦の七月一日から三十日の間です。
2018年は8月11日(土)~9月9日(日)がこのお盆期間にあたりました。
今回は九龍半島の慈雲山(Tsz Wan Shan)で行われた鶴佬式のお盆祭りを見学してきました。
鶴佬式のおまつりを見学するのは今回がはじめてだったので、沢山の発見がありました。
慈雲山でのお祭りは2回目
今回のお祭り会場は九龍半島の慈雲山にある慈雲山中央遊樂場です。
この場所のお盆まつりは今年2回目になります。
前回はお盆期間の始まったばかりの8月14日(初四)に潮州式のお盆まつりを見学しました。
私は今まで全く知りませんでしたが、同じ会場で複数のお祭りが日をずらして開催されることが良くあるそうです。
鶴佬式
今回のお盆祭りは中国広東省の惠州市辺りの惠僑のお祭りである鶴佬式でした。
神棚
神様のいる神棚です。
潮州式とはお供えとして置かれているものが少し違います。
またちょうど使い終わった後の獅子舞の頭の部分が置かれていました。
これは「麒麟」という中国の霊獣のひとつなんだそうです。
首の長いキリンでは無くて、キリンビールの麒麟ですね。
神功戲棚
神様に捧げるオペラである神功戲が行われる神功戲棚です。
行った夕方の時間はまだ準備中でした。
大士王
そして何よりも違うのがこの大士王です。
潮州式は青くて怖い形相で、広府式は白くて少しコミカルな顔ですが、この鶴佬式の大士様は茶色い顔です。
また頭には二本の角があって、更に頭の上には観音様がのっています。
大士王は観音像の化身または使者などと言われていますが、頭の上にいるとは言われないと気づきません。
このように片方の足が上がっているのも大きな特徴です。
孤魂台・附薦台
無縁仏を供養するための孤魂台や、ご先祖などの供養をするための附薦台もありました。
他の神様
ここには今まで見たことが無かったものがあります。
この神袍棚の前の沢山の紙の人形です。
神様
こちらは神様です。
神馬
大士像の横にいるのとは別に馬が何頭もいました。
馬の上に神様が乗っています。
男女別の浴室
浴室があって、しかも男女別にありました。
船
そしてこの立派な船が印象的です。
鶴
神袍棚の手前には鶴に乗った神様もいました。
お米の文字
お経をあげる経師棚のちょうど正面にはこのようなお米で書かれた文字がありました。
「恭迎聖駕」と書かれています。
良く見てみると、白い文字はお米で黒い縁取りは黒胡麻で書かれています。
この会場では黒の縁取りがされていましたが、お米だけで文字の描かれる場所もあるそうです。
またこのお米の文字ですが、お祭りの途中の儀式で神官が台の上に載って儀式を行った後に、皆で持って帰るそうです。
鶴佬語の神功戲
夜もすっかり暮れてきました。
舞台でオペラである神功戲が始まりました。
このオペラは広東語では無くて鶴佬語でされているので、舞台の左右に字幕があります。
広東語でもさっぱり分かりませんが、方言はもっと分かりません。
最後には燃やされる
今回は夜の8時近くまてお祭りを見学できたので、色々見学できました。
私のおまつりの先生のYさんが、このお祭りの最終日にお炊きあげをする写真をシェアしてくれました。
最終日の夜23時頃にお炊きあげがされたそうです。
大士様とこの船が燃やされている様子は迫力ありました。
次回はこのお炊きあげの様子も見学したいなと思っています。
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まるこ
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