香港のお盆の季節が始まったので、まずは慈雲山に行ってみた〜香港のお盆祭り「ハングリー・ゴースト・フェスティバル(盂蘭勝會)」を見学(1)〜慈雲山竹園邨鳳德邨潮僑街坊盂蘭勝會@慈雲山邨中央遊樂場

香港のお盆の季節が始まったので、まずは慈雲山に行ってみた〜香港のお盆祭り「ハングリー・ゴースト・フェスティバル(盂蘭勝會)」を見学(1)〜慈雲山竹園邨鳳德邨潮僑街坊盂蘭勝會@慈雲山邨中央遊樂場

盂蘭勝會(盂蘭盆会)

香港のお盆は日本と違って、農暦の7月1日~30日という一ヶ月もの長い期間行われます。

2018年は西暦の8月11日(土)から9月9日(日)までがお盆の期間にあたります。


この1ヶ月の間に、香港の各地の寺院や公園・運動場などでお盆のお祭りが行われます。

せっかくだからお祭りの様子を見てみたいと思ったのですが、夜のピーク時間はが20時以降なので、見ることが難しい。

でも明るいうちに写真くらいは撮れると思ったので、見学してみることにしました。

潮州式のお祭りは無形文化遺産

香港のお盆祭りには幾つか形式がありますが、一番有名なのが潮州式のお祭りである香港潮人盂蘭勝會です。

香港潮人盂蘭勝會は、香港の非物質(無形)文化遺産として登録されています。

鬼節

香港のお盆は鬼節とも言われています。

この鬼は桃太郎に出てくる鬼でなくて幽霊といった意味合いになります。

お盆の時期はあの世から自分のご先祖様だけでなくて、あまり良くない霊も戻ってきてしまうそうです。そのため、英語では「お腹を空かせた幽霊の祭り」の意味のハングリー・ゴースト・フェスティバルと呼ばれています。

そんな中で夜間子供が歩き回ると危険だと、昔はお盆の期間の子供の外出を控えるように言われたりしていたそうです。

慈雲山

慈雲山(Tsz Wan Shan)は、九龍半島の中央部にある獅子山(ライオンロック)の麓にある住宅街で、観光スポットとしても有名な黄大仙から2㎞ほどの場所にあります。

地下鉄の駅も無いため行くにはバスしかありませんが、慈雲山には香港島や空港方面に行くバスなども運行しているため、以外にアクセスは便利です。

今回は仕事帰りに紅磡からバスに乗って、20分ほどで慈雲山に到着しました。

慈雲山竹園邨鳳德邨潮僑街坊盂蘭勝會

慈雲山邨中央遊樂場に到着しました。

正面の入り口はこちらかな。

慈雲山竹園邨鳳德邨潮僑街坊盂蘭勝會と書かれています。

大きなグランドにお祭りの施設が設置されています。

神壇

神様へのお供えがある場所です。

神様のお供えの洋服は大きいので別の場所に掛けられています。

この横に神様の使いの馬がいて、お供えの野菜などが置かれています。

経師棚

ここはお経をあげる場所です。

神功戯棚

神功戯という神様に捧げる舞台が行われる場所です。

始まるのは大体夜の8時くらいので、この時間はまだ準備中でした。

大士台

そして奥には大士王の像が。

面然大士とも呼ばれていて、観音様の姿を変えたものと言われています。

大士様はあの世から沢山の霊が降りてくるこの期間の秩序を守るための大切な神様です。

孤魂台・附薦台

孤魂台は孤独な魂などを供養するためのものです。

附薦台は先祖を供養するためのものです。

外国人には分かりづらい

外国人である私たちには、なかなか分かりづらいこのお盆。

でも日本人にもお盆の祭りがあるので、あの世から親戚が遊びに来てくれるのはちょっと嬉しい気がします。

香港のお線香の独特な香りをかぎながら、私も亡くなった自分の母親のことを思い出してしまいました。

【今回のルート】

【こんな記事も書いています】

The following two tabs change content below.

まるこ

2011年~2020年8月まで香港在住。 現在は千葉県在住。 好きなことは散歩とカフェ巡り、そして様々な勉強会に参加すること。 上級心理カウンセラー。

広告