みんな気付かず通ってる「道路鉄道併用橋世界一の青馬大橋」と「汲水門大橋」〜青嶼幹線訪客中心(Lantau Link Visitors Centre)で香港国際空港と市街地を結ぶ3つの橋について学んだ(後編)

青馬大橋と汲水門大橋
今日は香港国際空港と市街地を結ぶ2つの橋である青馬大橋と汲水門大橋をご紹介します。
この2つの橋は馬灣高架橋を挟んで一つの橋のようになっています。3つの橋の合計を合わせた橋長はなんと3,483mになります。
空港から市街地に出る時は必ず吊り橋を渡ります
青馬大橋と汲水門大橋は、鉄道であっても車両であっても香港国際空港から市街地に移動する時には必ず通る橋です。
香港国際空港から吊り橋なんて渡っただろうかと思われる方もいるかもしれません。確かに空港からエアポートエクスプレスに乗って市街地に行くと、自分が吊り橋を渡ったことには気づきません。
その理由はこの橋が道路鉄道併用橋で、鉄道の通る下層階はトンネルになっているため、自分が橋を渡ったことに気付かないからです。
橋の位置関係
それぞれの橋の位置関係をこの案内図を使ってご紹介するとこのようになります。
青馬大橋は道路鉄道併用橋で世界一
青馬大橋(Tsing Ma Bridge)は、1997年に設された吊り橋構造の橋です。
橋の全長は2,160mで最大支間長は1,377mです。
世界の吊り橋の中で、青馬大橋の最大支間長は現時点では世界10位となっていますが、この順位は新しい橋がどんどん出来ているため既に変わっているかもしれません。
ちなみに吊り橋の長さ世界一は日本の神戸市から淡路島を結ぶ明石海峡大橋で、最大支間長は1,991mです。
道路鉄道併用橋世界一
青馬大橋は道路鉄道併用橋としては世界一の長さです。
その構造は2階建てになっていて、上の階が車両専用道路です。
そして下の階のトンネル部分が鉄道(エアポートエクスプレスと東涌線)で、その両端が緊急用の車道となっています。
汲水門大橋
青馬大橋で青衣から馬灣側に渡ると、約500mほどの馬灣高架橋につながります。
その先にあるのが汲水門大橋(Kap Shui Mun Bridge)です。
汲水門大橋は1997年に開通した斜張橋です。
全長820mで最大支間長は430mです。
ちなみに日本で一番最大支間長の長い斜張橋は、広島と愛媛を結ぶ多々羅大橋で、最大支間長は890mです。
支間長って何?
橋の長さの基準として最大支間長という言葉がよく出て来ますが、説明が難しかったので橋の専門サイトの文章を引用させて頂きます。
私は橋脚間の距離が支間長だと思っていましたが、厳密には違うようです。
「橋の長さを表す寸法は、橋長・径間長・支間長が用いられます。
径間長は橋脚では橋脚の中心間の距離を、橋台の場合は橋台全面からの距離を指し、支間長は橋梁の支承間の距離を意味します。
橋長はいくつかの橋が連なっている場合、橋全体の長さを表します。短い橋をいくつも連ねることは技術的に難しくありません。むしろ支間長が大きな橋を建設することが難しく、橋梁技術発展の歴史は、支間長をいかに伸ばしていったかという形でみることができます。」
- 引用元
橋はよく見えなかった
敷地の外にある展示は青馬大橋の橋のパーツです。
こんな小さく見えるパーツでも、間近で見るとその大きさに驚きます。
そして展望台から橋を見ました。
うーん、ちょっとガスがかかっていて遠くまでよく見えません。
もうちょっとよく見えたら良かったのにと残念に思いました。

まるこ

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