九龍公園にある炮台は子供向けの遊び場「Discovery Playground(歷奇樂園)」になっていました〜九龍西二號炮台(Kowloon West II Battery)を探索〜香港歴史散歩@尖沙咀
九龍西二號炮台
久しぶりに九龍公園をお散歩しました。
今回ご紹介するのは、九龍半島の尖沙咀にある九龍公園の中にある九龍西二號炮台(Kowloon West II Battery)です。
九龍公園は観光スポットでもある有名な公園ですが、ここに炮台があることはそれほど知られていません。
この砲台ですが、日本語だと「砲」ですが、香港では「炮」の字を使っています。私はブログ上で両方使うのですが、今回は一部を除いて「炮」の字を使うことにします。
ネイザン通りからスタート
今回の散歩はネイザン通り沿いの入り口からスタートしました。
このアニメーションのキャラクターがお出迎えです。
子供がいたら必ず写真を撮りたがるポイントです。
階段を上ると左手にさらにキャラクターたちが並んでいました。
香港で有名なキャラクターと聞きましたが、私は全く知りません(笑)
この先を右に曲がってずっと歩いていきました。
だんだん人の流れが少なくなってきました。
すると左に見晴台に続く道が見えてくるので、ここを曲がって階段を上ります。
階段を上ってから右のほうに歩いて行くと、見晴台に上る階段が見えてきます。
これが見晴台への階段です。
この階段のすぐ後ろにDiscovery Playground(歷奇樂園)という公園があります。
ここが炮台のある場所です。
Discovery Playgroundは子供が探検ごっこなどで遊べる場所となっていますが、行った時間が夕方だったせいかほとんど人はいませんでした。
九龍西二號炮台の歴史
九龍公園は元々はウィットフィールド基地というイギリス軍の基地として使用されていた場所です。
九龍西二號炮台(Kowloon West II Battery)は1878年から1880年の間に建設されました。
九龍西二號炮台はビクトリアハーバーの入り口の警備の為に配置されたもので1916年まで使用されました。
九龍西二號炮台は香港の1級歴史建築としてとして登録されています。
公園内を巡ってみました。
敷地の中に入りました。
早速炮台を見ることにしました。炮台にはこの階段を上って行く必要があります。
階段の途中のこの場所は当時使われていたロッカーです。
1つ目の炮台です。
ちなみに現在この炮台に付けられている大砲は、5インチのブリーチローディング(BL)型の大砲です。
これは1980年に尖沙咀のチャタムロードの建設現場で発見された別の場所で使用されていた大砲で、ここで使われたものでは無いそうです。
2つ目の炮台に向かって歩いて行きます。ここは少し斜めの傾斜があるのでちょっと足元がふらつきました。
2つ目の炮台が見えて来ました。
正面から見るとこのようになっています。
この建物は公園が作られた時に設置されたタワーです。
このタワーの屋上から3番目の炮台が見えました。
タワーを降りて改めて3つめの炮台を確認。
ここは元々はエンジンルームだったそうですが、今は見ての通りお手洗いです(笑)
そしてこの塀の部分は建設当初からのものです。
回ってみて感じたのが、子供向けにしては施設が大人びているので、小学校でも高学年むけだということ。
また人のあまり通らない場所なので、遅い時間に遊ばせるのには適さないですね。
でも140年前に作られた防衛施設がそのまま公園になっているのはとても貴重なので、是非一度は見に行って欲しいと思います。
見晴台からの景色
せっかくなので最後に見晴台にも上ってみました。
木が生い茂っていたので、思いのほか周りは見えませんでしたが、風が心地良かったです。
最後に九龍公園のマップで場所をおさらい。
この赤で丸をつけた場所が九龍西二號炮台のあるDiscovery Playgroundです。
まるこ
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