未必のマクベス / 早瀬 耕(著)の舞台である香港・マカオ・ホーチミンを写真で振り返ってみた(ネタバレなし)
古市さんが香港に行きたくなった本
先日古市憲寿さんの「希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想」の本を読んだところ、とても面白かったので、試しに古市さんのInstagramをフォローしてみることにしました。
すると古市さんがInstagramで「香港に行きたくなった」とコメントしている本がありました。
香港在住者としてはそれがどんな本か気になります。
ありがたいことにKindle版も出ていたので、早速ダウンロードして読んでみることにしました。
読み始めたところ止まらなくなってしまって、結局1日で読んでしまいました。
未必のマクベス
未必のマクベスは、香港を始めとしてアジアの国を舞台としたサスペンス小説です。
本の裏表紙には「異色の犯罪小説にして、痛切なる恋愛小説」と書かれてあります。
マクベスはその名の通りシェイクスピアの四大悲劇の一つで、小説の中でもマクベスの内容が取りあげられています。
小説の舞台が行ったことのある場所だった
小説を読んで、著者がアジア旅行が好きな方だとすぐに気付きました。
著者の経歴を確認したところ、元はサラリーマンの方で、週末時間があればアジアに旅行に行っていたとか。
また馴染みのある場所や行ったことがある場所もあったので読みながら懐かしくなりました。
せっかくの機会なので、小説に出てきた幾つかの場所を写真で振り返ってみることにしました。
1.香港のセントラルと尖沙咀
小説のメインの舞台は香港です。
主人公は香港島セントラルの一等地にあるifc(国際金融中心)にオフィスのある企業の董事長という設定です。
小説の表紙と同じアングルで撮った写真の真ん中に建っている高い建物がifcです。
また小説の中に出てくるスポットもお洒落な場所ばかりです。
ランチに出てくる陸羽茶室や蓮香樓。
そして泊まるホテルは尖沙咀のペニンシュラホテル。
その他にもインターコンチネンタルホテル・フォーシーズンズホテルなど、登場してくる場所も素敵な場所ばかりです。
2.マカオのグランド・リスボア
次に出てくるのがマカオです。
マカオ名物のエッグタルトやポークチョップバーガー、アフリカンチキンが登場します。
また有名な観光スポットであるセナド広場や聖ポール天主堂跡も出てきます。
そして、天主教跡の前から撮った写真に見える金色に光っているホテルがグランド・リスボアです。
小説の中でこのホテルが重要な取引の場所として出てきます。
2年前にこのグランド・リスボアに泊まった時の部屋の写真です。
3.ホーチミンのマジェスティックホテル
そして最後はベトナムのホーチミンです。
小説の中で実際に泊まっているホテルが、100年近い歴史のあるマジェスティックホテルです。
4年前にこのホテルに泊まりました。
小説ではホテルの屋上にあるブリーズ・スカイ・バー(BREEZE SKY BAR)が出てきます。
私自身はバーの時間には行けませんでしたが、朝食の時間に屋上からの景色を見ることができました。
この時泊まったのは旧館の広い部屋です。
部屋に飾ってある写真の方は、1950年代にこの部屋を使っていたイギリス人の作家なんだそうです。
そして部屋からの昼間と夜の風景です。
バイクがたくさん走っているのが分かります。
最後に~著者は多分「マイラー」だと思う
私が著者に対して思ったのが、旅好きで更に「マイラー」だということです。
マイラーというのは、航空会社のマイレージプログラムを積極的に利用している人のことです。
小説の主人公はキャセイパシフィック航空のマルコポーロメンバーのシルバー会員という設定になっています。
マルコポーロクラブというのは、キャセイパシフィック航空のロイヤルティプログラムのことで、下からグリーン・シルバー・ゴールド・ダイヤモンドとなっています。
グリーン会員には比較的簡単になれますが、シルバー以上になるには何回も乗らないといけないので、旅行というより、ビジネスで積極的にキャセイを使わないといけません。
飛行機でも「エコノミークラスに乗った」とわざわざ書いていたり、ベトナムから香港の戻りの飛行機を「マイルを使ってビジネスクラスにアップグレード」しています。こんな細かい部分を書くあたりが、マイラーならではです。
また「香港からマカオのフェリーのアッパークラスに乗った」、「ホーチミンからハノイまで37時間かけて統一鉄道の一等寝台に乗った」といった記載でも、著者が乗り物にかなりこだわっていることが分かるのです。
まるこ
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