私が勝手に選んだ7つの「バロウズ語録」 / これが答えだ! (オーガステン・バロウズ著 ) は深夜ラジオの人生相談のようです
「これが答えだ!」は深夜ラジオの人生相談のようなもの
「これが答えだ!」という本を読みました。
この本は日本のアマゾンで注文して購入したものです。
通常の自己啓発系の本であると思って購入したのですが、全く違っていて良い意味で裏切られました。
読んでいて学生の時に聴いていた深夜ラジオの人生相談のようだと感じました。
著者について
この本の著者であるオーバステン・バロウズ氏は、異色の経歴の持ち主です。
幼少期の特殊な生活環境から19歳でコピーライターに、その後小説家となります。
幼少期の回想をつづった「ハサミを持って突っ走る」という小説は映画化もされています。
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実際にラジオのパーソナリティーもしていたそうです。
そのため、私が著者の書籍を読んで「深夜ラジオのパーソナリティーみたい」と思ったのも納得です。
翻訳者の意向だと思うのですが、一人称を「俺」としているのが最初のうちひっかかりました。
でも内容から考えて確かにこの表現が適していると感じます。
私が勝手に選んだ「バロウズ語録」
こちらの書籍では、幾つか絶妙な比喩的表現が出てきます。
アメリカでは実際に「バロウズ語録」という言葉もある位です。
せっかくの機会なので、この本を読んで私が勝手に選んだ7つのバロウズ語録をご紹介します。
1.感情とは、心が手持ち無沙汰の時に聴くラジオである。
感情とは自分の一部ではありません。むしろ移ろうラジオのようなものであるそうです。
そのため否定的な感情もちゃんと肯定しようということです。
2.羞恥心への対処は、全身に転移したがんに対処するのと似ている ~ 羞恥心と言うフジツボは見つけてこすり落とさなくてはいけない。
羞恥心への対処は全身に転移したガンに対処するのと同じで今更病巣を摘出することはできません。
そのようなときに出来る事は、内なる声を分析する事です。
もしそれが自分の声でなく外野のヤジであった場合は、「自分の荷物でないなら機内に持ち込んではいけない」そうです。
劣等感、自信不足、負い目は羞恥心から発しているのです。
3.真実を見抜くとは、あらゆる物事を何度でも初めて見ることだ。
真実を見えにくくしているのは、自分が真実と信じている真実。
思い込み、先入観、恐れ、願望なのです。
4.今の生き方を捨てることは、選択肢に筋肉注射を打つようなものだ。
自殺したい人に向けた言葉です。新しい人生は今より悲惨かもしれません。
それでも、生きる事を選ぼうということです。
5.過去は人に取り憑かない。人が過去に取り憑くのである。
過去に縛られているのではありません。
自分自身が過去を蒸し返しているだけという意味です。
6.ないものねだりは耳の後ろにできたホクロに似ている。
ないものねだりは無害だったら問題無いけれど、悪性で全身に広がったらたちが悪いという意味です。
7.後悔は人生の遺失物保管所だ。
後悔をすることによって、行き場のない落し物のような気分になるという意味です。
最後に
それにしても、著者の比喩表現は「全身に転移したガン」や、「耳の後ろのホクロ」など多彩に渡っています。
このような表現力を身に付けたいものです。
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まるこ
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