「港珠澳大橋」香港からマカオを結ぶ道路が建設中 完成予定は2017年か2018年
現在香港から中国を通ってマカオににつながる橋が建設中です
現在、香港から中国の華南地区を通ってマカオに続く港珠澳大橋 Hong Kong – Zhuhai – Macao Bridgeという橋が建設されています。
距離は約50キロ、途中橋の部分と海中トンネルの部分があります。
当初の予定では2016年に完成する予定でしたが、工事が遅れていて2017年とは2018年などという話もできています。
現在香港に在住している人がマカオや中国の珠海に行くにはフェリーを使うのが一般的です。
でも私はこのフェリーが苦手です。船酔いしてしまうのです。
マカオや珠海までのフェリーは1時間30分ほどかかります。マカオのフェリーはまだそれほど揺れないのですが、珠海へのフェリーは揺れるので毎回といっていいほど船酔いします。
でも陸路で行けるのであれば、フェリーの半分の時間で行けます。また船酔いもないで行きやすくなるだろうなと思います。
なぜ橋の建設が求められたのか
橋の建設の理由は、香港からマカオや珠海に行くうえでの時間短縮です。
現在香港からマカオに渡りたい場合の陸路の場合のルートは、香港―中国(深圳―中山―珠海)―マカオとなります。
珠江デルタを迂回する形になるため、200㎞で約4時間もかかってしまうそうです。
日本人には東京湾にかかるアクアラインを想像していただくと分かりやすいかもしれません。
木更津から千葉を通過して東京湾沿いに川崎まで渡ると時間がかかりますが、アクアラインだと早ければ15分ほどで渡ることができますよね。
珠江デルタを東京湾と仮定してざっくりと説明してみます。
香港が木更津市で、マカオが川崎市です。
途中の深圳が千葉市、東莞が江戸川区、中山が港区で珠海が大田区といった感じになります。
しかも香港と中国とでは「税関」があります。車で通行するルートが限られているため、「抜け道」が無いのです。
そうなると、珠海近くで生産された貨物が香港を渡るには逃げ場のない深圳の税関を通らなくてはならないです。
工事は8割終了しています
報道によると、工事の約8割が完了しているそうです。
こちらが香港側の橋のスタート地点です。
橋もずいぶん出来ています。
釣りをしている人がいますね。
香港国際空港の東側が埋め立てられていますが、将来ここは、香港の税関となるそうです。
環境に対する問題も懸念されています
このように便利になりつつありますが、もちろん問題もあります。
その一つが環境問題です。
香港のランタオ島(大嶼山)は、ピンクドルフィンと呼ばれるイルカの生息地ですが、現在はその数が激減しているそうです。
4年ほど前に一度イルカの観察ツアーに参加した際にはイルカを見る事ができましたが、今年の4月に参加した時にはもう見られなくなってしまいました。
半年ほど前にちょうどイルカの生息地あたりをフェリーで渡りました。
橋げたの下も通りましたが、真近でみるとかなり迫力です。
便利になるのはうれしいですが、イルカが少なくなっているのはちょっと寂しい気がします。
まるこ
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