シアターコクーン【バルコニー席 最前列】「見切れ席」は舞台全体が見える当たりの席~唐版 風の又三郎 @ Bunkamura
舞台観劇
母の七回忌のために日本に一時帰国をしました。
2日目の昼間に予定が無かったので、一人の時にしかできない贅沢ということで、舞台を見に行くことにしました。
映画を見ることも考えましたが、映画は帰りの飛行機の機内でも観られるので、その場でしか観られないのはややはり舞台です。
それに舞台観劇なんて、何となく優雅なマダムっぽい感じがします。
舞台を観に行くのは、昨年石丸幹二さん主演のジキルとハイドを観て以来です。
唐版 風の又三郎
今回見に行ったのは、Bunkamura シアターコクーンで上演されていた「唐版 風の又三郎」です。
主演は人気俳優の窪田正孝さんと元宝塚の柚木礼音さん。
そしてその脇を固めるのが、風間杜夫さん、北村有起哉さん、六平直政さんといった豪華な顔ぶれです。
ロビーには主演の2人に関連した書籍などが販売されていました。
バルコニー席の最前列は見切れ席?
今回の席は中2階のバルコニー席の一番前でした。
こういった端の席は、通常「見切れ席」と呼ばれているそうです。
この見切れというのは、元々の意味は舞台裏の余計なものが見えてしまうことです。
現在はここから派生して、会場や舞台全体が見えないことなどを見切れといって、そういった全体が見えない席のことを見切れ席と呼んでいるそうです。
思いのほか気にならなかった
早速座って見切れ具合を確認しました。
席と舞台の間には照明があるので、それを囲むための仕切りがあります。
席に座った状態で見える舞台はこんな感じです。
しっかり見えるではありませんか!
確かに、舞台の中では奥の方まで使うシーンもあって、その時だけはちょっと見えづらかったです。
また一回織部(窪田さん)が舞台の端で倒れるシーンがあって、その時は声だけ聞こえて見えなかったりもしました。
でもそれ以外は特にこの席で不具合は感じませんでした。
おそらく公演の舞台セットによってはバルコニー席から見づらいことが多いのかもしれませんが、風の又三郎に関してだけ言うと、ほとんど問題ありませんでした。
私にとっては当たりの席だった
私は個人的にこういった端の前の席が好きです。
講義などを聴くときも、必ず一番前の端の方の席を選びます。
私にとって一番の障害は、自分と舞台との間に必要以上に他人の頭が見えることです。
そのような私なので、一番前で、前に人の頭が無くて、しかも舞台全体が見える今回の席はむしろ大当たりでした。
また舞台までの距離がとても近かったので、オペラグラスもほとんど使うことなく出演者の表情まで良く見えました。
最後に~生と死の狭間を漂う不思議な世界観に引き込まれた
席の事ばかり書いてしまったので、最後くらいは舞台の内容について書かないと。
唐版 風の又三郎は、1974年に初演の舞台です。
宮沢賢治の「風の又三郎」をベースに・ギリシャ神話・シェイクスピアの戯曲なども登場してきます。
舞台全体に生と死の狭間を行きかうような、何とも言えない不思議な空気が漂っていて引き込まれました。
休憩も含めると約3時間と長いのですが、もっと観ていたいと思うくらいでした。
役者さんについて言えば、窪田正孝さんお得意の”狂気のスイッチが入る瞬間の表情”を生で観られたことや、柚木礼音さんの迫力ある歌、そして出てくるだけでインパクト大の北村有起哉さんが良かったです。
ただ風間杜夫さんに限ってはちょっと役柄が個性的過ぎたかな。
個人的にもっとダンディーで格好いい風間さんを観たかったと思うのは、自分がスチュワーデス物語世代だからなのかもしれません。
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