九龍半島最古のダムがある金山郊野公園に行ったけど、野生のサルの数が尋常でなくて、ダムどころでは無くなってしまった

九龍半島最古のダムがある金山郊野公園に行ったけど、野生のサルの数が尋常でなくて、ダムどころでは無くなってしまった

九龍半島最古の貯水池

香港は狭い敷地に700万人以上の多くの人口を有しているので、水の確保は重大な問題です。

そのため香港各地には飲料水のために幾つも貯水池があります。


今回は九龍半島で一番古い貯水池として知られている九龍貯水池(九龍水塘 Kowloon Reservoir)に行ってきました。

九龍水塘(法定古蹟)

九龍水は1901年から1910年にかけて建設された香港で4番目に古く、九龍半島でははじめての貯水池です。

またモンキーヒル(サル山)と呼ばれる野生のサルの生息地としても有名です。

金山郊野公園はサル山

金山郊野公園に到着すると、予想通りサルが沢山いました。

香港には約2100匹の野生のサルがいて、このうち1800匹がこの金山郊野公園に生息しているそうです。

看板を見ながらサルに関するルールを確認します。

食べ物を与えない・サルを脅かさない・サルと目を合わせないといったルールが書かれてありました。

九龍水塘溢洪壩

ひとつ目のダムに到着しました。

このダムは溢洪壩(Spillway Dam)といって、水を放流するためのダムです。

このダムと、ダムの脇にある小さな小屋の記録儀器房(Recorder House)法定古蹟として登録されています。

ダムの番人のようにサルが座っていました。

九龍水塘主壩(法定古蹟)

次のダムに向かうときも所々にサルがいました。

こちらがメインダムです。

きれいなアーチ型をしているのがわかります。

ダム水掣房(Valve House)が法定古蹟として登録されています。

真下を覗くとやっぱり怖い。

この先には別のダムがあります。

ダムの反対側からの写真です。

東屋がサルの休憩所になっていた

ダムの周辺はサルだらけでした。

東屋で休憩しようと思いましたが、ここもサルの休憩スペースになっていました。

それでも気にせず、しかも目を合わさずにドキドキしながら休憩しました。

犬猿の仲

途中散歩のおじさんの犬がサルに吠えかかる場面がありました。

犬猿の仲というのは本当のようです。

カバンを開けたらサルが!

あまりにもサルの数が多いので、途中でダムの撮影からサルの撮影に切り替えることにしました。

リュックの中にあった望遠レンズを取りだそうとしてリュックを開けた時のことです。

その時少し離れた場所にいたサル2匹が私に向かって駆け寄ってきたのです!

これは、、、狙われた!?

慌ててリュックを閉じて、反対の方向に向かって歩いて事なきを得ました。

どうも食べ物が入っていると勘違いされたようです。

サルたちは中途半端に餌付けされてしまっているので、人間に食べ物を求めるようになってしまっています。

そのため人によっては木の棒などを持っていて、サルが近づくとそれを振って追い払ったりしていますが、サルを脅かすことはルール違反です。

ここはサルの居住地なので、サルが誤解を招く行為はしないのが正しいのです。

サルの写真

無事に望遠レンズに交換できたので、改めてサルの写真を撮ることにしました。

まるで人間を見ているようで、その姿は微笑ましく感じます。

サル山の中に入り込んでしまったようでこれはこれで面白い経験でした。

バスで市街地から気軽に行けるので、観光にもオススメ

九龍水塘に行くにはバスが便利です。

佐敦(西九龍駅)や旺角からだと81番のバスで、荔枝角や長沙灣からだと72番のバスに乗れば、乗り換え無しで30~40分で行けます。

私は荔枝角駅から72番のバスに乗りました。

この時降りるバス停ですが、九龍水塘だとだと行き過ぎてしまうので、ひとつ手前の石梨貝水塘(Shek Lei Pui Reservoir)で降りのがポイントです。

ここは九龍半島の市街地からのアクセスが良いので、香港に観光で来た方でも気軽に行けます。

ダムも見られてサルにも会える。

香港の喧騒に疲れた方にオススメです。

でもサル達が狙ってくるので、ここでの飲食にはくれぐれも注意してくださいね。

【今回歩いたのはこの辺りです】

【九龍水塘の隣にあるダムの記事はこちら】

The following two tabs change content below.

まるこ

2011年~2020年8月まで香港在住。 現在は千葉県在住。 好きなことは散歩とカフェ巡り、そして様々な勉強会に参加すること。 上級心理カウンセラー。

広告