香港の公立病院の救急外来は、トリアージのカテゴリーによって待ち時間がだいぶ違います~救急車で公立病院に運ばれた時の流れについてまとめてみた(後編)

香港の公立病院の救急外来は、トリアージのカテゴリーによって待ち時間がだいぶ違います~救急車で公立病院に運ばれた時の流れについてまとめてみた(後編)

救急車で香港の公立病院に運ばれた

九龍半島の旺角(Mong Kok)のネイザン通りを歩いている時に、急なぎっくり腰で身動きが取れなくなりました。

前回は近くにいたお店の助けをかりて救急車を呼んで、救急車に乗るまでを取りあげました。

今回は救急車で公立病院に到着してから病院を出るまでの流れをまとめてみました。

公立病院の受診の流れ

1.受付をして支払いをするが、できない場合は後で支払う

今回は旺角に一番近い油麻地の廣華醫院(Kwong Wah Hospital)救急外来(急症室-Accident & Emergency Department)に搬送されました。

病院に到着後、救急車の担架から救急隊員4人がかりでシーツごと私の身体を病院の移動ベッドに移して、ここからはベッドでの移動となりました。

通常ウォークインで公立病院の救急外来を受診する場合、まず受付と救急外来の受診料を支払います。

旅行者などの非居住者の受診料は、HKD 1,230.00(約17,000円です。

一方香港の居住者はHKD 180.00(約2,500円)なので、金額にだいぶ差があります(2018年11月現在)。

ただ今回はベッドから動けなかったので、この時点で支払いをすることができませんでした。

そのため救急隊員が受付のみをして、後で支払いをするための紙を渡してくれました。

2.トリアージ(Triage)

受付後すぐに行われるのが、トリアージと呼ばれる治療の優先度を決めるための事前診察です。

香港の公立病院で一番大切な手続きがこのトリアージです。トリアージの手続きは本当に素早くて、この迅速さが香港の多くの人の命を救っているのだと実感します。

私の場合は救急車で運ばれたため、救急隊員が入力した私の病状のデータを元に、トリアージの医師がカテゴリーを割り当てました。

トリアージのカテゴリーは5段階

トリアージの結果、5つのカテゴリーに分けられます。

  1. (カテゴリー1)critical 今すぐ治療をしないと命に関わる
  2. (カテゴリー2)emergency 15分以内に95%の患者が治療開始
  3. (カテゴリー3)urgent 30分以内に90%の患者が治療開始
  4. (カテゴリー4)semi-urgent 1時間~3時間
  5. (カテゴリー5)non-urgent 3時間~5時間

(1)~(3)の時間は公立病院のサイトにある待ち時間で、(4)、(5)の待ち時間はだいたいの目安です。

実際の待ち時間は公立病院のサイトで公開しています。

Hospital Authority : AE waiting time information page

脳梗塞とぎっくり腰とで待ち時間が全く違う

以前夫が脳梗塞を発症した時は、(カテゴリー2) emergencyだったため、15分ほどの待ち時間で受診できました。

でも今回はそこまで急ぎでない(カテゴリー4)semi-urgentだったので、最終的には2.5時間(150分)待ちでした。

このように病気の緊急度で待ち時間がだいぶ違います。

2.5時間といっても、ずっと待合室のベッドの上だったので特にストレスは感じませんでした。

もしベンチで同じ時間の待機だったら大変だっただろうなと思います。

3.診察  

2.5時間後にようやく自分の番号が呼ばれました。

ここで大きな問題が発生しました。

ベッドに寝ている状態なので、呼ばれても自力で診察室に行けないのです(笑)。

もちろん誰も迎えになど来てくれません。

病院のロビーにベッドを移動させる専門のスタッフがいるので、その人を呼んで連れて行って欲しいというしかありません。

待合で寝たきりの状態で受付の紙を持ちながら手を振ると、ようやくスタッフのおじさんが気づいて病室までベッドを運んでくれました。

4.検査(必要に応じて)

診察の後は病気の状態に合わせて検査が行われます。

今回は腰のレントゲン検査が行われました。

レントゲンの結果、重大な傷害で無いことが分かりました。

5.投薬および待機(必要に応じて)

その後痛み止めの注射の接種をした後、更に1時間半ほど待機しました。

その後痛み止めが効いたので診察が完了しました。

6.支払い

今回は受付の時に支払いができなかったので、薬を取りに行く前の段階で支払いをしました。

香港住民なのでHKD180.00です。

7.薬の処方

支払いの後に処方箋を持って、院内の薬局に向かいました。

時間帯によっては薬局が閉まっている時があります。

その場合は当日分の薬だけナースステーションでもらって、翌日分の薬は薬局が開いている時間に取りに行く必要があります。

最後に~基本は広東語で話しかけられる

実は公立病院の受診で意外に面倒なのが言葉です。

私は広東語は簡単な言葉しか分かりません。

香港の病院のスタッフは基本英語が話せるので、見た目が明らかに違うインド人などには最初から英語で話してくれます。

でも見た目が香港人と似ている日本人は、広東語で話しかけられることが多いです。

その度に「English,please!」と言わないといけないのが面倒なのです。

また名前に関しても、身分証明書がパスポートの場合はシステムにローマ字で登録されるので、名前も英語で呼んでくれます。

でも香港在住者で香港の身分証明書である香港IDに漢字が印字されていると、自分の名前が広東語読みで呼ばれることがあるので、名前が呼ばれたのに気づかないことがあり得ます。

これ以外にも公立病院の大雑把なサービスが耐えられないといった人もいるでしょう。

そんなことが面倒だなぁと思いつつも、診察してレントゲン撮って薬の処方もあったのに治療費がHKD180.00(約2,500円)で済んだので、やっぱり香港の公立病院は手堅いなぁと思ってしまうのです。

【今回運ばれた廣華醫院は100年以上の歴史があります】

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まるこ

まるこ

香港在住8年目。 働きながら2人の子供の子育てをしています。 好きなことは散歩とカフェ巡り、そして様々な勉強会に参加することです。 行動するための読書ーRead For Action(RFA)のリーディングファシリテーター。

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