月曜日の朝の「香港ストライキ」の非協力運動で、香港中の地下鉄がストップした~観光客にとって一番のリスクは、デモ活動による公共交通機関の運行の乱れ
デモ活動がますます活発になっている
2019年夏の香港は気候以外の部分でとても熱くなっています。
逃亡犯条例の改正に反発するデモ活動がどんどん大きくなって、今は街を歩くのも大変な状態です。
デモの範囲が広がっている
最初のデモ活動は、政府機関のある香港島の金鐘やヘネシーロードを始めとした香港島の大通りでしたが、その後どんどん範囲が広がってきました。
7月に入ってからは、香港の郊外でのデモ活動も活発になってきました。
白シャツ軍団のマフィアが黒シャツのデモ参加者を襲撃した元朗なども、香港の郊外にある住宅街です。
香港ストライキ
そして、ついに香港全体に渡るデモ活動の「香港ストライキ」が、2019年8月5日(月)に起こります。
13時から屯門(Tuen Mun)、荃灣(Tsuen Wan)、大埔(Tai Po)、沙田(Sha Tin)、黄大仙(Wong Tai Sin)、旺角(Mong Kok)、金鐘(Admiralty)の七ヶ所で大規模な集会が行われました。
香港中の地下鉄がストップ
当日朝の地下鉄のダイヤはかなり乱れていました。
とりあえず来ていた地下鉄に乗りこみましたが、途中駅で折り返し運転にになることが分かり、仕方なく途中下車。
駅直結のショッピングセンター内のスターバックスに入って、ここで地下鉄の運行状況を確認することにしました。
乗換駅を中心としてストップ
地下鉄(MTR)のアプリを開いて、運動状況をチェックすると、あり得ない状況が広がっていました。
トラフィックニュースを選んで、赤い矢印がある箇所が運行情報がある箇所です。
それぞれの地下鉄はこのようになっていました。
Tsuen Wan Line
Kwun Tong Line
Island Line
Tseung Kwan O Line
Tung Chung Line
East Rail Line
West Rail Line
地下鉄がここまで動かないのは初めてです。
乗り換えなど、人の動きの多い駅を中心にストップしていることが分かりました。
エアポートエクスプレスは一時ストップしていましたが、しばらくしてから運行を再開。
地下鉄もお昼過ぎてからようやく再開しました。
非協力運動
その後調べた結果、デモ活動の参加者が仕事に行く人に対して強制的に会社に行かないための非協力運動をしていたことが分かりました。
例えば私が利用している東涌線の茘景(Lai King)駅では、デモ参加者が電車の扉が閉まらないように座り込んだり寝転んだりして、扉が閉まるのを妨害している映像が流れていました。
また香港国際空港を離発着する飛行機も100便以上がキャンセルになりました。
まさに香港ストライキです。
最終的に職場自体がクローズしたため、当日は自宅待機になりました。
観光客にとってリスクが高いのは交通機関の運行の乱れ
今は8月で夏休みシーズンです。
デモの影響で旅行のキャンセルがでているものの、それでも多くの観光客が香港に来ています。
そうした観光客にとって、一番影響を受けるのはこうした地下鉄・バスや飛行機の運行の乱れです。
もちろんたまたまデモに巻き込まれてしまって、催涙弾を浴びてしまうといったリスクが無いことはないですが、確率としてはかなり低いでしょう。
でもデモの影響で公共交通機関の運行の乱れに巻き込まれてしまうリスクは、かなりの確率で起こり得るのです。
安全に観光をするにはデモを避けるしかない
それでは、このような状況で香港で安全に観光をするにはどうすれば良いのかまとめてみました。
1.インターネットでデモの状況をつかんで、現場には近づかない
まず大原則が、「デモの現場には近づかないこと」です。
どんどんデモ活動の範囲が広がっていく中ではかなり難しいのですが。
観光する場合は比較的安全な地域を選ぶことをオススメします。
例えばお子様連れであれば、香港ディズニーランドやオーシャンパークといった施設であれば、比較的安全でしょう。
また外国人などの観光客の多い場所も、デモ隊と警察の衝突のリスクは少ないでしょう。
その代わりに比較的リスクが高いと思われるのが、郊外の街です。
例えば上にあげた7箇所などは、比較的リスクが高い場所と言えます。この中で黄大仙は観光スポットとしても有名なので、もし行かれる方はデモが無いかどうか事前の確認が必要です。
デモに関する情報は日本語でも色々でていますが、主なものはこちらです。
・香港総領事館のサイト
・香港BS(日本語)
現地のニュースも要チェックです。
・香港電台新聞
・South China Morning Post
Hong Kong Edition | South China Morning Post
2.地下鉄の運行状況を調べておく
次に重要なのは、香港の地下鉄(MTR)の公式サイトで、地下鉄の運行状況をチェックすることです。
今回はデモ隊側の妨害による運行の乱れが発生しましたが、それ以外にも、警察側からデモのある駅を意図的に通過するよう通達を出すことがあるからです。
- 地下鉄のサイト
3.黒いシャツを着ない
そして意外と重要なのが、「黒いTシャツを着ない」こと。
仮に黒いシャツを着た状態でデモに巻き込まれた場合、デモ参加者と間違われる可能性があるからです。
まるこ
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