アベンジャーズ/エンドゲームの香港での公開にあたって、30年間人に言ってなかったことをカミングアウトしてみることにした(ネタバレなし)
アベンジャーズ/エンドゲーム
アメリカのマーベル制作の映画であるアベンジャーズ/エンドゲーム(Avengers : Endgame)が、2019年4月24日に香港で公開されました(日本は26日公開)。
香港でもこの映画は大きな話題になっていて、私は4月26日に劇場で観てきました。
マーベルの映画に興味の無さそうな私がこの映画を観に行ったのは理由があるのですが、このことについては長く人に話していませんでした。
今回はこのあまり人に言っていなかった理由について書いてみようと思います。
雑誌Peachで「日本人受けしない」と辛口の評価だったハリウッド俳優
今から30年前とだいぶ昔のことになりますが、かつてPeachと呼ばれる角川書店の雑誌がありました(1989年~1992年)。この雑誌は当時としては珍しい女性向けの情報誌で、インターネットの無い時代の貴重な情報源になっていました。
このPeachの中のある号で「ハリウッドの人気俳優を勝手に評価する」特集が組まれていました。
当時のハリウッド俳優での一番人気はなんといってもトム・クルーズです。1986年に公開された映画「トップガン」でのアメリカ海軍の戦闘機パイロット役で、世界中の女性が夢中になっていました。
でも私はそんな中で「日本人受けしない」と辛口の評価がされていたロバート・ダウニー・Jrという個性的な容貌の俳優に目にとまりました。
ロバート・ダウニー・Jrは、今となってはアイアンマンのトニー・スターク役で超有名な俳優ですが、当時の日本ではまだあまり知られていませんでした。
気になったので、彼の出演作をレンタルビデオ店で借りてみることにしました。
レス・ザン・ゼロ
まず始めに観たのは、レス・ザン・ゼロ(1987年公開)と呼ばれる青春映画です。当時はまっていたガールズバンドであるバングルスが主題歌「冬の散歩道(Hazy Shade Of Winter)」を歌っていました。私はこの映画のロバートの麻薬中毒者の役にかなり衝撃を受けました。
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その後彼の出演していた「1969」「ナチュラル・ボーン・キラーズ」といった映画や「アリー my Love」といったドラマなどを片っ端から観るようになりました。
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私はコメディから癖のある役まで幅広くこなしながら、強い印象を残す彼の演技にすっかり魅了されてしまったのです。
チャーリー
映画としてとても印象に残っているのは、チャーリー・チャップリンの生涯をたどった映画「チャーリー (1993年公開)」です。 この映画でロバートは主演のチャーリー・チャップリンを演じました。
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本人と見間違えるほどのサイレント映画の演技だけてなく、その裏側にあったチャップリンのダークな部分も含めた演技が印象に残りました。
カミングアウトは決して大げさでは無い
ここまで読んで、タイトルのカミングアウトなんて大げさなんじゃないかと思われた方もいたかもしれませんが、決して大げさではありません。
その理由は、レス・ザン・ゼロと同じように薬物で何度も逮捕歴があるというプライベートでのダークなイメージがあまりにも強かったことです。
日本では捕まった時にしかメディアに出なかった
ロバート・ダウニー・Jrは6歳から薬物を始めて、6回の逮捕歴があります。
日本での知名度が高くない時代が長かったため、「逮捕されたときだけ日本のメディアが話題にする」時期が長く続いていました。
もちろん逮捕と逮捕の間にも役者としてのキャリアもあったのですが、その部分はあまり表に出なくて「またまた逮捕」といったように捕まったときの映像だけが流れていたので、日本でのイメージは決して良いものではありませんでした。
アメリカと日本では薬物に関する対応が違う
最近は日本でも芸能人の薬物汚染が大きな問題になっていますが、アメリカと日本でその対応が異なるようです。
アメリカでも犯罪は犯罪として罰せられるものの、公表をしてきちんと更正すればその結果が認められる文化のようです。
私は決して薬物を肯定している訳ではありません。そのため犯罪を犯していても仕事で実績を残していれば良いではないかとも思っていません。
でも犯罪を肯定していると思われるのが嫌だったので、言わない方がが賢明だろうとずっと思っていたのは事実です。
アイアンマンはこっそり平日の昼間に観た
映画アイアンマンの第一作が公開されたのは2008年です。
今までダークなイメージが強かった彼がヒーロー!?と驚きました。
この映画をどうしても周りにも知られずにこっそりと観に行きたかったので、仮病を理由に会社を休んで行ったのはもう時効です。
今の方がカッコいい
実はアイアンマンの映画は観ていましたが、アベンジャーズになってからは、ちゃんと観ていませんでした。その理由は明確で、アイアンマン以外のヒーローに全く興味が無かったからです。
でも今回わざわざ劇場で観てきて良かったです。
もちろんアベンジャーズ/エンドゲームでも、アイアンマンが一番良かった。
かつてのドラッグ中毒のイメージとは違って、今は薬物と手を切り、ハリウッドを代表する人気俳優となっているのだから、別に隠さなくてもいいのでは無いか。
「日本人受けしない」30年前より、おじさんになってからの方が断然カッコいい。
でも正直なところアメリカンヒーローってちょっと照れくさい。
個人的に同じヒーローだったら、イギリスのシャーロックホームズの方がしっくりきます。
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すでに2021年にシャーロック・ホームズの新しい作品が公開予定らしいので、こちらも楽しみです。
まるこ
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