アドラー心理学の本をまとめ読み (7)「メガネをかけ替える」という表現に納得でした 職場を幸せにするメガネ/ 小林嘉男著
職場でもアドラー心理学に基づいたマネジメントが可能です
今日はアドラー心理学を利用したマネジメントに関するこちらの本を読みました。
この本で面白いと思ったのが、「メガネをかけ替える」という表現です。
これ以上頑張らなくてもいいし、人格を変えなくてもいいのです。
「メガネをかけ替えれば良い」だけなのです。
メガネをかけ替えるってどういうこと?
人間は誰もが認知のメガネをかけて主観的な解釈をしていますが、それを「認知論」というそうです。
つまり、皆それぞれ自分の現在の価値観に応じた色眼鏡で物事を判断しているというのです。
この「メガネのかけ替える」というのは、モノの見方、考え方を変えることのことです。
認知をかけ替える考え方は主に以下の3つになります。
共同体感覚の考え方
どのように認知を変えるのでしょか。
それはアドラー心理学でいう「共同体感覚」の考え方に変えるというのです。
共同体感覚とは、個人の幸せを集団の幸せに替えること。
そして、幸福の3条件として以下の3つのことをあげています。
- 自己受容・・・自分が好きであること
- 他者信頼 ・・・人は信頼できるということ
- 他者貢献 ・・・私は貢献できるということ
目的論 〜 部下がどうなりたかったかの声に出し耳を傾ける
それでは部下のどこに意識を向ければいいのでしょうか?
それは部下の「”本当は”どうなりたかったか」の声に耳を傾けることです。
どうしてそうなのかといった原因論に目を向けるべきではないのです。
褒めるのでも叱るのでもなく、「勇気づけ」が大切です
部下とのコミュニケーションにおいては、褒めるのも叱るのではなく、勇気づけることがたいせつです。
その方法は、先にあげた目的に目を向けて部下と対等な立場として話をすることなのです。
自分が部下であっても職場に対してできることは十分にあります
この本は、リーダーがアドラー心理学を学んだ場合です。
では自分が部下の立場であって職場に対して出来ることはないのでしょうか?
もちろん上司がアドラー心理学の考え方を持っていたらラッキーですが、なかなかそんな好条件はありません。
でも自分が部下の立場であっても、出来ることは沢山あります。
部下の立場でメガネをかけ替えることは十分可能だからです。
上にあげた共同体感覚、目的論、勇気づけの考え方は部下の立場であっても可能です。
上司は変えられません。
変えられるのは自分だけなのです。
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