me too!の被害者を責める感情は「社会公正仮説」からくる感情だった~エンジン 01 釧路 クロージングシンポジウム「me too!~女たちが時代を変える」
エンジン 01 in 釧路
2018年11月2日(金)~4日(日)の3日間釧路で開催された「エンジン 01 釧路」と呼ばれるオープンカレッジに参加してきました。
クロージングシンポジウム「me too!~女たちが時代を変える」
初日のオープニングシンポジウムとコンサートはスケジュールの関係で行くことができませんでしたが、2日目の授業と夜楽に参加しました。
最後のイベントが、最終日の午後にコーチャンフォー釧路文化ホールで開催されたクロージングシンポジウム「me too!~女たちが時代を変える」です。
me too!とは
me too!というのは、アメリカで性的被害などを受けた人たちが、自分も#MeTooと呼ばれるハッシュタグで告発をする一連の活動です。
私自身はアメリカで起こった詳細については詳しくは知りませんでしたが、日本のブロガーのはあちゅうさんが元上司を告発したことについて読んだことがあります。
はあちゅうさんの告発については「よく言った!」と思ったのですが、その後は驚くほどの攻撃が被害者であるはずのはあちゅうさんに降りかかったそうです。
またよく取りあげられる例ですが、夜道を歩いていて性的被害に遭った女性がいたとします。
その場合もちろん悪いのは襲った加害者のはずなのに、「そんな所を歩いていた女性が悪い」などと被害者の女性が責められるのです。
何故このようにはあちゅうさんや、道を歩いていただけの被害者を責める思考になるのでしょうか。
社会公正仮説
この中でキーとなる言葉が、シンポジウムの中で勝間さんがおっしゃっていた「社会公正仮説」という言葉です。
この言葉は公正世界仮説とも呼ばれています。
人は公正な社会を求めていて、それによって心が安定します。
そのため被害に遭った人が自分と同じであった場合は自分の心が安定しません。もしそうであれば、全ての人が夜道を歩く自体できなくなるからです。
夜道を露出の高い格好をしていたことが問題、とか。
人の少ない場所を歩いていたことが悪い、とか。
被害者が自分と違っていないといけません。
そうやって責任を被害者に向けることで、単に自分たちの心を安心したいだけなのです。
はあちゅうさんが責められた背景も、こういった社会公正仮説の考えから来たものと考えて良いでしょう。
誰もが社会公正仮説を持っていると自覚することが大切
大事なことは、誰もがこの社会公正仮説を持っていると自覚することです。
社会公正仮説は自分の心を安定させるための当たり前の感情であると分かっていれば、もし「me tooの被害者側が悪いんじゃないか」という思いに囚われた時に、「そうじゃない、悪いのはあくまでも加害者だ」と思い直すことができるのです。
次回は高知開催
クロージングシンポジウムが終わって全てのプログラムが終了しました。
約1年前から行くための準備をしてきたので、無事に釧路に来れて、これだけ濃密な時間を過ごすことができたことができて良かったです。
次回は高知開催です。
実は今回は生まれて初めての北海道でしたが、実は四国にも生まれて一度も行ったことがないのです。
また行きたいなぁと思っています。
まるこ
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