1年で撤退した香港発シェアサイクルGobee.bikeに乗れなかったのは、単に「乗り捨てに抵抗があった」だけかもしれない
シェアサイクルを一度も使ったことが無い
私は兼ねてからシェアサイクルに興味がありました。
理由は単純で、今住んでいる香港の家に自転車が無いからです。
香港は日本のように自転車置き場が充実していなくて、更に盗難などのリスクもあるので、自転車を持つチャンスがありません。
そのため買い物で使うような”ママチャリ”としてのシェアサイクルはとても魅力的なのです。
でも気になっていながらもシェアサイクルを一度も体験することなく今に至っています。
Gobee.bike
Gobee.bikeは2017年4月にに営業を開始した香港のシェアサイクルの会社です。
フランスのパリにも進出していましたが、フランスは約半年、そして香港でも2018年7月で撤退を余儀なくされました。
1年と3ヶ月と短い期間でした。
撤退の理由は自転車のメンテナンスに多額のコストがかかったからです。
家族は何回か利用していた
家族は何回かこのシェアサイクルを利用していました。
最初に一定の額(399ドル)のデポジットを払い、30分で5ドル(約70円)チャージされるシステムになっていました。
全ての自転車にはGPSが搭載されていたので、自転車の位置はアプリで検索すると出てくるシステムになっていました。
Gobee.bikeのシェアサイクルですが、導入されて最初のうちはまだ自転車も綺麗だったのですが、しばらくすると故障した自転車が目立つようになりました。
またこれに合わせてハイキングコースの山の中に自転車が放置されるなど、廃棄車両も問題になっていました。
2018年7月にGobee.bikeは香港での営業を終了して、支払っていたデポジットも返金されました。
そして香港中にあった自転車も一斉に回収されました。
単に乗り捨てできなかっただけかもしれない
私自身も一度は乗ってみたいと思って、アプリまでダウンロードしていました。
それなのになんで乗らなかったのだろうか。
理由は単純で”乗り捨て”に抵抗があったのだと思います。
シェアサイクルには所定の置き場はあって、大体は自転車を置き場の中にある囲いの中だったりします。
そのため、そういった自転車置き場でピックアップしてから、行き先の自転車置き場で自転車を降りるという「優等生的な利用方法」をすれば問題無いはずです。
でもそれを考えるのが面倒だと思っているうちに、Gobee.bikeが営業を終了してしまいました。
回収しきれなかった自転車が放置されている
2018年7月の営業終了後に全て回収されたはずの自転車ですが、今でも時々見かけます。
この自転車は厳密には既に誰のものでもないので、盗難自転車では無くて単なる粗大ゴミです。
そういった自転車を子ども達が乗り回しているのを見るとなんともやるせない気持ちになります。
ofo
放置されたGobee.bike自転車のすぐ横には、現在も営業中の中国のシェアサイクル大手ofoの自転車が並んでいました。
このofoの自転車も結局は粗大ゴミになってしまうのだろうか。
シェアサイクルはとても便利なサービスですが、色々な問題を持っているなと感じるのです。
まるこ
最新記事 by まるこ (全て見る)
- ポメラDM250を持ち歩くと何か書きたくなる - 2024年4月27日
- 香港からマカオまで、久しぶりに港珠澳大橋のバスを利用した - 2023年12月27日
- リトラル(Restaurante Litoral (Taipa) )/ちょっと中華な気がするのはメニューのせいだろうな - 2023年12月26日