起業家マインドを持って企業で働くために必要な5つのポイント~起業家のように企業で働く/小杉俊哉著
起業家のように企業で働く
今回取り上げるのは、「起業家のように企業で働く」という本です。
著者の小杉俊哉氏はマッキンゼーなどの4つの企業を経験してその後独立。
現在は企業の設立、ベンチャー経営者の支援や組織人事コンサルタントとして学生や社会人のキャリアアップを支援しています。
そういった経験の中で、企業に勤めていても「起業家」マインドが必要であると説いています。
この本は今の会社は嫌いでは無いけど、働き続けていていくことに不安を感じている方や、将来起業したいと思っているけど、今の会社で何を準備して良いかヒントが欲しいと思っている方などにお勧めです。
起業家マインドをもって企業で働くとは?
起業家マインドを持って企業で働くといっても具体的にどのようにすれば良いのか分かりません。
本の中では具体的に31の項目について紹介されていますが、この中で特に必要だと思ったエッセンスを5項目に分けてご紹介します。
5つのポイント
1.2つ以上の上の上司の視座を持つ
仕事を始めた時は、「自分の与えられた仕事だけする」ことが仕事なのだと思っていましたが、長く働くうえでそれではいけないことが分かってきます。
でもその時の自分の職種によっては出来ることに限りがあるかもしれません。そういった中では自分より上のポジションを意識することが大切です。
この中でなるほどと思ったのが、事業責任者・あるいは少なくとも2つ上の上司の視座を持つという部分です。
新入社員だったら直属の主任で無くて課長・部長の視点ということです。
課長だったら取締役や社長になります。
2.会社のビジョンと自分のビジョンとの接点を作る
会社には会社のビジョンがあります。そして私たちもまたそれぞれが持つ個々のビジョンがあります。
この2つのビジョンの接点をつくることで、自分の行動が会社の利益に結びつけやすくなります。
3.自分の価値について常に意識する
自ら起業をしている人は、自分の価値を知りそれを高めることを常に行なっています。
でも企業に勤めていると、その企業の看板を持って仕事をするので、自分の価値について考えることはそれ程ありません。
自分の市場価値を意識することはとても大切なことです。
4.「最速」か「最高」で無いと勝てない~仕事は完成度と時間のかけ算
完成度の高い仕事をすることがすることが大前提です。
仕事は最高のアウトプットであることに超したことはありませんが、それがタイミングを逃していたら何の役にもたちません。
英語では、6~7割の完成度の仕事を最速で処理することを「Quick & Dirty」と呼ぶそうです。
例えば簡単なドラフトを作成するなど完璧で無くてもスピーディーな仕事が求められる場合は、敢えて完璧であることを捨てることも必要なのです。
5.仕事でもプライベートでも常にチャレンジする
本の言葉を引用すると、
「仕事でクリエイティブに活躍する人は、プライベートでもクリエイティブに生活している。」
「ほとんど趣味も無く、休みの日は家でごろごろしているような人が、仕事だけはクリエイティブで、次々と新しいアイデアを出している、そのような人に出会ったことがない。
かなり耳が痛いです。
週末の生活をどれだけ充実させるかが、仕事にも良い影響を与えるんですね。
組織に所属することは贅沢なこと
この本を読むと組織に所属していることがいかに贅沢なことであるかという事も分かります。
そんなぬるま湯の中で受け身の姿勢でいるのでは無くて、その恩恵を最大限に享受しながら、日々チャレンジしていきたいものです。
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まるこ
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