香港の地下鉄で子供が数時間行方不明になったので、改めて子供の防犯について考えてみました
子供が一時行方不明になった
9歳の長女が数時間行方不明になりました。
ちょうど私が香港を離れていた数日の間のことでした。
反対方向の地下鉄に乗ってしまった
外出先の地下鉄で反対方向に一人で乗ってしまったのです。
アマさん(お手伝いさん)が娘を追いかけたのですが、彼女の前で地下鉄の扉が閉まってしまいました。
数時間後に地下鉄の終点の駅の構内で職員に声をかけられ、その後警察も駆けつけてくれました。
そのため大事には至りませんでした。
当時本人はオクトパス(Suicaと同じ電子マネー)も所持していなかったため、空腹と喉の渇きがひどかったそうです。
数時間の間本人がどれだけ心細くてつらかったか、想像しただけで今でも胸が苦しくなります。
香港では12歳になるまで子供だけでいる事が出来ない
実は、今回娘は「生まれて初めて数時間一人で」いました。
日本では考えられませんが、海外の多くは子供が一人で外出したり家にいたりすると親が逮捕されます。
香港でも、子供が12歳になるまでは大人が一緒でないといけません。
そのため、香港では「鍵っ子」や「はじめてのおつかい」はあり得ません。
私は小学生の頃、よく兄弟で自転車で外出しましたが、自転車に乗るときも大人と一緒でないといけません。
おそらく日本の子供達は小学生になった段階で防犯に関するルールを身に着けるのでしょう。
でも我が家の場合は「大人が一緒にいない事があり得なかった」ため、きちんとしたルールを決めていませんでした。
家出の疑いがかけられた
今回は早い段階で警察に捜索願を提出しました。そのためもちろん逮捕はされませんでした。
ただ、夫の話によると警察から虐待などによる家出の疑いがかけられたようで、かなり細かい質問を受けたようです。
今後の対応について考えてみた
今回、子供に携帯電話を持たせた方が良いのではというアドバイスをもらいました。
確かにそれは確かで、我が家でも早速検討しています。
また、アリババのサイトで、GPSで子供の場所がわかるようにするものも売られていました。
ただ過信は出来ません。
子供が携帯電話を万が一携帯していなかった場合は全く意味が無いからです。
また、「子供に携帯電話を持たせる時期については慎重に考えない」という考え方もありますよね。
その為、まずは携帯電話などが無いことを前提にどうすればよいかについて色々考えてみました。
子供が迷子になった場合の対策
1.親の携帯電話を覚えさせるか、子供が身に着けるもので外からは見えないところに書いておく
うちの子供の場合は、親の携帯電話の番号は覚えていましたが、お手伝いさんの番号までは覚えていませんでした。
香港の携帯電話は8桁なので、覚えさせても良いと思っています。
外から名前などがわかるのは防犯上良くないそうです。
ただ、身に着けるものの外から見えない所に番号を書いておいて、子供にそれを伝えておけば、万が一の時に電話をしてもらう事ができます。
2.一人になった時は原則動き回らず、その場にいるなどルールを決める
子供には、次回同じような事があった場合は必ず「次の駅」で降りて、ホームから動かないようにと伝えました。
また、それ以外に迷子になった場合でも、原則は動かないことを徹底させることにしました。
3. 知らない人には付いていかず、サポートが必要な場合は特定の制服を着た人に頼む
知らない人に関して、どの人が比較的信用が出来て、どの人か信用できないかといった事は難しいです。
信用度が高いと思われる順に並べてみました。
- 警察官
- 駅員・郵便局員など
- お店の店員
- 知らない女の人
- 知らない男の人
駅の場合は、やはり駅員さんに助けてもらうのが確実でしょう。
もちろんこれはあくまでも参考なので、実際のところはケースバイケースだと思いますが。
子供の防犯に関しては、こちらのサイトを参考にしました。
最後に
子供の行方不明からちょうど1週間後に、警察の失踪人捜査班から急に電話が来ました。
その後の子供の様子などを聞かれました。
そして必要に応じて地元のソーシャルワーカーに相談するようにと連絡先までくれました。
うちの子供は単なる迷子でしたが、家出などのケースもあるので、ここまでフォロー体制が出来ているんでしょうね。
まるこ
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