九龍公園内の食物環境衞生署の展示スペース「衞生教育展覽及資料中心」は地味だけど香港ならではの展示でした
食物環境衞生署
九龍公園の入口に食物環境衞生署(Food and Environmental Hygiene Department)の建物があります。
この建物の中が展示スペースになっているのをご存じでしょうか?
知っている方も多いかもしれませんが、私は恥ずかしながら最近まで知りませんでした(笑)
先日この展示スペースである衞生教育展覽及資料中心(The Health Education Exhibition and Resource Centre)に行ってきました。
施設としてはかなり地味でしたが、香港ならではの問題も見えてきて興味深いものがありました。
下の階は子供向けの展示
衞生教育展覽及資料中心は入場料無料です。
展示スペースは2階建てになっていて、下の階は子供向けです。
こちらではハイリスクな食べものとして生ものが紹介されています。
確かに高温多湿の香港では、食べ物が腐るのが大きな問題ですよね。
その他にも加工食品のラベルの見方や、栄養バランスを考えて食べるといった展示もありました。
上の階は大人向けの展示
上の階は少し大きい子供や大人向けの展示でした。
血圧計も置かれています。
こちらは蚊に関する展示です。
蚊がどうやって繁殖するか、また蚊を増やさないために家でできることは何かといったことが紹介されています。
日本脳炎は香港でもよく知られています。
実は蚊と同じく「ネズミ」とか「ゴキブリ」などについての展示もありましたが、気持ち悪くて写真撮るのやめました(笑)
キッチンやトイレなど水回りの衛生管理に関する展示もあります。
香港は過去には19世紀にペストの大流行がありました。また2003年のSARSの流行が記憶にある方も多いです。
香港の衛生状況はSARS後にずっと良くなったそうですが、まだまだかなと思います。
香港ならではの展示
この展示はこんな注意書きが。
- 便器にゴミを捨てるのはやめよう
- 窓からゴミを投げ捨てるのはやめよう
- 地面にゴミを捨てないでゴミ箱に捨てよう
- 犬の糞は飼い主が片付けよう
これって当たり前過ぎて、わざわざ展示することなんだろうかと思いますよね。
でも香港は違うんです。出来ていない人がいるからわざわざ展示しているのです。
散骨型の墓地の紹介
この展示は何だろうと思ったら、香港の政府が管理している「お墓」の紹介でした。
香港では火葬場なども食物環境衞生署の管轄になるそうです。
良く見てみるとこのお墓は墓地内に散骨する場所があって故人のお墓はありません。その代わりにプレートで故人が分かるようになっているようです。
食物環境衞生署では、園内散骨だけでなくて海に散骨することも取り組んでいます。
日本もビル型のお墓がありますよね。香港は日本以上に土地不足なので、政府が主導になって対策を立てているんですね。
この建物も旧兵舎です
食物環境衞生署の建物は、香港文物探知館と同じく九龍公園がイギリス軍の基地だった時に兵舎だった場所です。
食物環境衞生署の場所を九龍公園の地図で見るとちょうど右下になります。
まるこ
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