アバディーンストリート沿いの百子里公園 革命家が倒れた100年前を感じた~香港歴史散歩@中環(セントラル)
鴨巴甸街(Aberdeen Street)
先日セントラルのヘリテージトレイルと孫中山(孫文)のヘリテージトレイルをご紹介しました。
セントラルのアバディーンストリート(Aberdeen Street / 鴨巴甸街)沿いに、この2つのコースに含まれているスポットがあります。
この辺りはちょっと地味な場所ですが香港の近代史にとってはとても重要な場所です。
アリス記念病院
前回の続きです。
PMQの斜向かいにこのような看板がありました。
ここは、アリス記念病院(Alice Memorial Hospital)と香港医科大学(Hong Kong Collage of Medicine)のあった場所と記されています。
この看板によると、アリス記念病院は1887年に設立されて、孫中山(孫文)はその同年から1992年までここに在籍したそうです。
革命家の暗殺場所
ここからアバディーンストリートを下って行きました。
三家里(San Ka Lane)を曲がると右側にこのような看板がありました。
「楊衢雲(Yeung Ku-wan)が暗殺された場所」と書かれています。
楊衢雲は中国の革命家で、当時の国である清に対する政治活動を行っていましたが、1901年に清から派遣された暗殺者によりこの地で命を落としました。
この看板ですが、周りにちょっと気持ち悪い落書き(アート)がされていて、写真を撮るのにもちょっと抵抗を感じてしまいました。興味のある方は実物をご覧になってください。落書きなので消されている可能性もありますが。
百子里公園
看板の先を歩くと右手に公園が見えてきました。
ここは暗殺された楊衢雲が1892年に設立した輔仁文社(Furen Wenshe)の跡地です。
輔仁文社は革命の目的で集まる場所として使用されました。楊衢雲と孫文もかつてここで清を倒す密談を行なっていたそうです。
この場所は現在百子里公園となっています。
公園内には当時の歴史を学ぶことのできる展示物もあります。
これは辮髪を切っているところですね。
革命家が命を落とした100年前を感じることのできる裏通りでした。
まるこ
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