なかなか本を読めない人は、まずは本を「手に持つ」ことから始めてみよう〜「続ける」技術/ 石田淳(著)
以前はほとんど本を読まなかった
私はリーディングファシリテーターという肩書きがあるので、「本の沢山読む人」という印象があるようです。
でも私は昔は本を読む人ではありませんでした。
一定の年齢になるまでほとんど本を読まなかったので、本を読まない人の気持ちも良く分かります。
本を読むためにはまず「本を持つこと」
普段全く本を読まない人が本を読むにはどうしたらよいのでしょうか。
私がオススメするのは、まずは「本を持ってみる」ことです。
この持つ、というのは物理的に「手に持つ」ことで、所有しているという意味ではありません。
携帯のように本を持ってみる
おそらく普段からスマートフォンを手に持って歩く人は多いと思います。
そしてスマートフォンを手に持っていると、無意識に開いてSNSを見たりしていないでしょうか。
そんな風に本を「手に持って」みるのです。
例えば通勤とか通学の時に、読むかもしれない本を手に持ってみます。
そうすると通勤電車の中で何となくペラペラとめくったりするかもしれません。
実はこのペラペラが大切なのです。
続ける技術
先日「続ける」技術という行動経済学の本を読みました。
この本によると、何かを続けるためには2つのことをする必要があるそうです。
- ターゲット行動の発生をコントロールする
- ターゲット行動の発生を邪魔するライバル行動の発生をコントロールする
ここでいうターゲット行動は本を読むことです。
そしてターゲット行動の発生を邪魔することはスマートフォンを見ることになります。
本を持つことは「行動のヘルプ」になる
更にターゲット行動を増やすにはこの3つのことが必要です。
- 行動のヘルプを作る
- 動機付け条件を作る
- 行動のハードルを下げる
ここでいう1.行動のヘルプは、本を手に持つことです。
2.動機付け条件は、本の冊数を記録して○冊読んだら自分にご褒美をあげるといったことです。
3.行動のハードルを下げるというのは、本をぱらぱらと読めば読んだことにするといったことです。
大切なのは本を開くこと
私はフォトリーディングの習得やリードフォーアクションなどの活動で、「本は最初から最後まできっちり読まなくて良いもの」と考えていますが、世の中には「しっかり読むことを良しとする」のが普通です。
もちろん古典の名作などは、しっかりと読んで音読をした方が理解が広くなります。また国語の学習のためにはひとつひとつの言葉の理解が必要なので、子供たちに対してはきちんと読むことを勧めています。
でも実用書やビジネス書は、ひとつひとつの言葉に重要性はありません。そのため必要な部分だけ読んで良いのです。
一番大切なのは本を開くことなのです。
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