海外の名門大学の授業を受けてみたい (2)「ストレスは役に立つ」という思い込みによって行動が変わります / スタンフォードのストレスを力に変える教科書 / ケリー・マクゴニガル著
こちらの本を読んでいます
昨日に引き続き、ケリー・マクゴニガルさんの書籍を読んでいます。
実はこの本は2ヵ月前に一度記事としてまとめたばかりの本です。その時は、「ストレス反応」を大切にすることについて書きました。
再度この本を読むことで新たな気づきがありました。
それは「ストレスは役に立つと思い込む」ことにより行動自体も変わるということです。
The Upside of Stress
原題は、The Upside of Stress です。
こちらの本も日本の翻訳版とだいぶ違いますね。
「ストレスは役に立つ」と思い込むことが重要です
ストレスとは、書籍によると「自分にとっての大切なものが脅かされた時に生じるもの」です。
ストレス自体にはネガティブなものです。
前回読んだ「スタンフォードの自分を変える教室」の中でも、ストレスによって自制心が減ってしまうという文章があります。
そのため、ストレスが無い方がいいと通常は考えます。
でも「退屈は死亡リスクを高める」とも言われており、ストレスは全て悪いわけでは無いのです。
しかも、ストレスは役に立つと思い込むことによってストレスホルモンの分泌も変わるのです。
ストレスが役に立つと思うと自然に行動が変わります
例えば「年を取ること」をポジティブにとらえている人とネガティブにとらえている人とでで、寿命が平均で8年も長くなるそうです。
加齢をポジティブにとらえていること自体が理由ではなくて、むしろそう思う事でその人の目標や選択が変わるからです。
そのため、加齢をポジティブに考える人はこまめに運動したり積極的に活動したりと行動が変わるのです。
強度のストレスにさらされた場合は?
では耐えられないような強いストレスに対してもこれが該当するのでしょうか?
本の中にアメリカで3万人を対象にした実験が紹介されています。
参加者は以下の2つの質問がされました。
その後8年後に追跡調査もされたそうです。
- この1年間でどのくらいのストレスを感じましたか?
- ストレスは健康に悪いと思いますか?
結果は、1で強度のストレスを受けて、2で「はい」と答えた人は死亡リスクが43%も高まってたのです。
ここまでは当然の結果です。
しかし、1で「強度のストレス」にさらされても2で「ストレスが健康に悪いと思わなかった人」は、「ストレスの無い人に比べてむしろ死亡リスクが低い」という驚きの結果だったのです。
強度のストレスにあっても、考え方次第なのです。
もしストレスにさらされた時は、チャンスだと思ってこれを役に立てようと思いましよう。
そうすれば「ストレスの無い人よりも強くなれる」のです。
TEDでは1300万回以上再生されています
このストレスに関しては、TEDでも講演しています。
2016年11月現在で再生数は1300万回以上です。
滑舌の良い話し方、さすが先生です。
スタンフォード大学に行ったらこんな授業が受けられるんですね。
ますます羨ましくなりました。
大和書房
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まるこ
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