日本の母親は役割が多すぎて大変だと思う~保育園義務教育化 / 古市 憲寿(著)

日本の母親は役割が多すぎて大変だと思う~保育園義務教育化 / 古市 憲寿(著)

日本の歯医者でキレそうになった

年に1~2回に子ども連れで帰国しています。

日本に帰る時になるべく行っているのが、歯医者です。


子どもたちは普段歯医者に行く機会がないので、虫歯のチェックや歯石取りなどをしてもらうのですが、その時にとても嫌な思いをしたことがあります。

子どもの虫歯チェックをした後に、女性の歯科医が、

お母さん、子どもの仕上げみがきをしていますか?

といきなり聞いてきました。

うちの子どもはすでに小学校高学年のため、歯磨きは促しているものの仕上げ磨きまではしていませんでした。

すると、

なんで仕上げ磨きしてないんですか??

子どもの歯磨きはお母さんの責任です!!

とかなりきびしく怒られてしまいました。

仕上げ磨きが必要である理由は良く分かりましたが、私はとても不快な思いをしたので、二度とその歯医者には行かないと決めました。

私はこの時何に腹を立てていたのだろうかと振り返ってみました。

仕上げ磨き自体がどうかということでありません。

海外に比べて、日本だと子どもの全てのことは母親だけが責任を持たないといけない風潮があることに腹が立ったのです。

お母さんに求める役割が多すぎる

長く海外にいると、日本では当たり前だと思われていることに違和感を感じることがあります。

その中で特に思うのが、この「世間が母親に求める役割があまりにも多すぎる」ということです。

毎日の全ての家事だけでなくて、子どものしつけから学校の宿題のひとつひとつまで何にでも母親が関与しないといけません。

本当に母親に課せられる毎日のタスクがあまりにも多すぎます。

母親はマルチタスクで無いと勤まらない仕事なのです。

学校の説明会が女だらけ

先日日本人学校の説明会に行ってきたのですが、土曜日なのに出席者の9割以上が母親でした。

もちろん父親が外国人であるケースもあるので、やむを得ないケースもありますが、こんなに女性ばかりなのはちょっと異常に思えます。

香港のローカルの学校や外国人向けのインターナショナルスクールの場合は、両親2人で出席するか父親だけで出席することも珍しくありません。

子どものしつけや教育を含めた全てのことが母親だけの責任となっているのは、日本人くらいなんじゃないかと思うのです。

保育園義務教育化

社会学者の古市憲寿さんの保育園義務教育化という本があります。

前書きがとても素晴らしいので、引用しました(一部文章を省略しています)。

『好きで 、よく人に聞いてしまう質問がある 。

「親が人間だって何歳の時に気づきましたか ?」というものだ。

けどこの質問をすると 、たじろいでしまう人がいる 。おそらく 、 「親 」が 「人間 」かどうかなんてその時まで考えたこともなかったのだろう 。

冷静に考えればわかることだが 、こと 「自分の親 」 、特に 「お母さん 」となると 、その人も人間であることを忘れてしまいがちだ 。

同じ人間であるはずの母親も 、 「お母さん 」という名前が与えられた途端に 、何を頼んでも聞いてくれる超人のような存在と錯覚されてしまう 。

朝起こして欲しいと頼んだら 、絶対に起こしてくれる 。ちょっと遅れただけで子どもは文句を言う 。

普通の女性が 、子どもを産んで 「お母さん 」になった途端 、そんな聖母のような存在であることが求められるのだ。

さらに 「お母さん 」には一般の 「人間 」以上の規律が課される 。電車にベビ ーカ ーで乗れば白い目で見られる 。新幹線や飛行機で子どもが泣くと嫌がられる 。仕事を頑張ると 「子どもがかわいそう 」と言われる 。小さな子どもを預けて旅行にでも行ったものなら鬼畜扱いを受ける 。

「電車に乗る 」ことも 、 「仕事を頑張る 」ことも 、 「旅行をする 」ことも 、多くの人が権利だと意識することもなく 、当たり前にしていることだ 。

それなのに 「お母さん 」が同じことをすると社会の反応はまるで変わる 。 「お母さん 」になった途端 、誰からも文句を言われないストライクゾ ーンが極度に狭まってしまう 。日本の 「お母さん 」には基本的人権が認められていないようなのだ。

なぜか一人の女性が子どもを産んで 「お母さん 」になった途端に 、人間扱いされなくなってしまうのである 。

それはもしかしたら 、この国の多くの人は 「お母さん 」が 「人間 」であることに未だ気づいていないせいかも知れない 。

日本の女性は母親になると扱いが変わってしまう

そうなのです。

普通の女性が母親になるだけで、“人間扱いされなく“ なるのです。

それに対して一般的に男性は父親になったからといってほとんど扱いは変わりません。

古市さんはメディアでの活動を見るとおり、決してフェミニストではありません。社会学者として純粋にこの傾向が気になっただけなのでしょう。

おそらく私自身は香港の母親と比べると、頑張っている方ではないかと思うのですが、日本の母親に求める基準値だとおそらく最下位のレベル。

日本に住んでいるお母さんは本当に大変だなと思います。

でもそれが異常なことだと分かっていない日本の社会にも大きな問題があるんじゃないかと思うのです。

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まるこ

まるこ

香港在住8年目。 働きながら2人の子供の子育てをしています。 好きなことは散歩とカフェ巡り、そして様々な勉強会に参加することです。 行動するための読書ーRead For Action(RFA)のリーディングファシリテーター。

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